ウソから始める恋につき、 【及川 徹】

高校3年生、ウソ。 ページ4

Aside.



「うわっ...3年連続ずーっと及川さんの隣なの...」

「ちょっと！？扱いひどいよね！？」




その通り、ずーっと及川さんの隣だ。この人じゃない人の隣になったことが無い。隣がこの人だと、休み時間はとにかくうるさい。




「君のことがずっと好きだったんだ。付き合ってくれないかな？」




そんなことを言ってるので、まわりを見渡すが、誰もいない。。




「誰に言ってんのかな...？」

「君だよ！君！！」

「ん...？」




またまわりを見渡すが、誰も居ないわけで。
腕に違和感。及川さんが私の腕をつかんでいた。クイッと引っ張られ、至近距離で、



「だから！君だって！」



と言われる。




「は？！なんであんたなんですか！？」

「やっぱり扱いひどいよね！？」



...でもこれを逃したら私の彼氏は一生出来ないだろう。



「...い、です、よ？」

「え？」

「いいっ...です、よっ...！！」




私はうつむきながら返事をした。

高校3年生、及川の、ウソ。→←高校2年で最後の、帰宅。

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