恍惚【増田俊樹】【完結】 (ページ34)

今日:157 hit、昨日:41 hit、合計:234,028 hit

034.ステイラックページ34

・

安元side

安元「おじゃましま〜す」

「すみません、少し汚いですが」

ラジオの現場では明るく振舞っていたけど
こうしてみるとこっちゃん……、

凄く疲れた顔をしていた。

始めてくるこっちゃんの家は、
とても綺麗だった。

が、

浪川さんもわかりやすく顔にだすくらい

空き缶の量が凄かった。

「ごめんなさい、今私ちょっとアルコール入ってるんですけど……」

申し訳なさそうにするこっちゃんに浪川さんは

浪川「いーいー、俺たちが急に来ただけだから、
ちょっとさ、座らない？」

と言う。

浪川さんはいつもの穏やかな感じとは違くて
真剣な顔をしていた。

こっちゃんは不安そうな顔をしながらダイニングテーブルに案内し、お酒を片付けこう言った、

「お二人揃って……どうかしましたか？」

その言葉を合図に、浪川さんは口を開く。