一片氷心少女。【NARUTO】 (ページ8)

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ハケページ8

カルナside

先程
寝ていた私を強引に引っ張り起こし

凄い勢いで近くの茂みに直行し
隠していたのであろうペンキやハケ、ロープなどの道具を持ったナルトは

再び私の手を引き走り出した

そして代々火影になった者のみがそこに彫ることを許される火影岩の上へ行くと

柵にロープを括り垂らし

自身の体と私の体をそれぞれ括りつけ
手にハケ、腰にペンキをセットして言った

ﾅﾙﾄ「準備完了ｯ！」

・

「...あのさｧ、
なんで私を連れて来たの」

隣で楽しそうにペンキを滑らせているナルトに問う

ﾅﾙﾄ「だってお前、全然笑わねｪから」

暇そうだったから程度の理由位にしか思っていなかったため予想外の言葉に驚く

ﾅﾙﾄ「お前ってば一回もアカデミーで笑ってないってばよ

自己紹介の時も誰かと喋ってる時も、今日だって無表情

だから、楽しい事して笑わせてやろうと思ってよ！」

...だからって強制的にイタズラの共犯者にさせられるのはどうかと思うよ。うん。

「なんでナルトは他の奴らと一緒にいないの？」

三代目火影の顔下で適当にハケを動かしつつ質問する

ﾅﾙﾄ「俺ってば、皆に嫌われてるんだ

俺の腹の中には里を襲った化け狐が封印されてるから
だから皆、俺を化け物呼ばわりするんだ」

"里を襲った化け狐"

その単語を聞いた途端、私は持っていたハケを落としてしまった

主を失ったハケは小さくなって落ちていく

ﾅﾙﾄ「何してんだってばよお前ｪｯ！」

そう言いながら

何処にしまっていたのか

新しいハケをさっと私に投げ渡した

...用意周到だなおい。←

「だからって何でナルトが化け物扱いされるの？
化け物は中のヤツであってナルト自身じゃないでしょ？」

ナルトの顔はドンドン曇っていく

ﾅﾙﾄ「分からねｪ...
でも、大人がそう言うからアカデミーの皆もそう言ってるんだ

...なあカルナ、お前も俺が化け物に見えるのか？

別に俺が嫌なら、今すぐアカデミー戻ってもいいってばよ

無理に連れ出して悪かっt「見えない」...え」

「化け物になんか見えない。

周りの奴らがなんと言おうと私は

この目でナルトを見た
この耳でナルトの声を聞いた
この肌でナルトに触れた

私は、他の誰かに流されて生きるようなクズ人間じゃない」

今度はナルトがハケを落とした