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あの人の隣に ページ42

白side



白「ッ!?(ゾクッ」


戦闘の合間

呼吸を整えつつカルナちゃんと話をしている時

僕の肌にピリピリと痛く、ゾクゾクするようなチャクラが触れた





白「ッこのチャクラは一体...!!」


チャクラの気配を辿るとそこには
オレンジのチャクラを纏うナルト君の姿があった




有り得ない…チャクラが具現化するなんて...!




ナルト君の様子を見ていると

どうやらあのチャクラはナルト君自身の免疫を上げている


つまり
僕が攻撃して傷を負わせたとしても
直ぐに回復してしまう、と言う訳だろう




目の前の状況に唖然としていると

カルナちゃんが腹を抑え、急に苦しみ始めた






「ぅ"ッツ、...ッ」


白「カルナちゃん!大丈夫ですか!?」




きっと再不斬さんなら
"今が敵を殺る絶好のチャンス"と言い
カルナちゃんを構わず殺るだろう



もちろん僕も
今まではそうして幾つもの戦いを制して来た



でも今の僕にはそれが出来なかった





カルナちゃんを殺めたくない、と言う気持ちが
少なからずも

僕の心に芽生えてしまったからなのだろう











行く宛も無く唯ひたすらに

日に照らされ、雨に打たれ、風に吹かれる毎日


そんな日々を過ごす僕に手を差し伸べてくれたのが再不斬さんだった



だから僕は、僕を救ってくれた再不斬さんの足でまといにならぬよう必死で強くなってきた

そしてその強さで、再不斬さんを傷つける者は容赦無く消してきた


ずっと再不斬さんの隣に居られるように

例えそれが唯の"道具"であってもいい


僕はこれからもずっと、再不斬さんの隣を歩いて行きたいのだ



"ひと()大切な人(再不斬さん)を守りたいと思った時、本当に強くなれる"









『私は人間が嫌い。

勿論、他人を"仲間"だと思った事は一度も無い』




君はそう言ったね


僕よりもまだ5つも年下の君が言った言葉



でもねカルナちゃん

人は一人じゃ生きていけないんです



君がどんなに強くて、一人で生きていくだけの力があったとしても

心はきっと泣いている



僕達が見ている表の君には分からない、中の君が泣いているんだよ


君も本当は気づいてるんじゃないかな?



それでも君は見ぬ振りをして生きていく





カルナちゃん

君は、一片氷心の持ち主だ




そんな君に改めて聞くよ

いつか、応えてくれると嬉しいです









君は誰を守りたいと思った時、本当に強くなれますか?



君には大切な人がいますか────

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作者名:星音 | 作成日時:2019年2月8日 21時

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