不合格 ページ17
ﾅﾙﾄ「俺ってば...俺ってば...ゔぅ...
何でよりによって俺の大嫌いな分身の術なんだってばy「次、狼祠カルナ！」」
晴天に恵まれた翌朝
アカデミーでは卒業試験が行われている
「何体出せば合格？」
ｲﾙｶ「制限は無いが、皆三体には分身してるな」
「...(三体...)」
先程、教室で卒業試験の課題を聞き
顔を真っ青にしたのはナルトだけではない
そう、実はカルナも分身の術が苦手なのだ
苦手と言うよりも"できない"と言った方が正しいだろう
「分身の術」
ｲﾙｶ「1、2、3...おぉ 五体も出すとは流石だな！
よし、ごうかk...ん？
これ...影分身じゃないか？」
カルナは分身の術をする際、何故だか影分身が出てしまうのだ
ﾐｽﾞｷ「この歳で影分身を出すとは凄いじゃないですか
分身の術よりも難しくチャクラを大量に消費する術ですし
イルカ先生、
合格にしてあげて良いんじゃないですか？」
カルナは二人の顔は見ず
机に並べられた新品の額当てを見つめている
ｲﾙｶ「いや、...不合格だ
幾ら分身の術よりも上の影分身が出来るにしても
その場で出された課題ができなければ意味が無い
これがもし
実際の任務でのことだと考えると尚更、
合格にはさせられません」
ﾊﾞﾀﾝｯ
試験結果にカルナは無言のまま終始二人の顔を見ることなく退出した
・
ﾅﾙﾄ「カルナ！どうだ？合格したか？」
カルナが教室に戻ると試験を控えたナルトがソワソワしながら話しかけてきた
「不合格。」
その一言、三文字を口にすると
カルナは鞄を持って教室から出て行く
残されたナルト、そしてこっそり聞き耳を立てていたサスケは
眉を顰め
カルナが出て行ったドアの方を見つめていた
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作者名：星音 | 作成日時：2019年2月8日 21時
