無断欠席 ページ16
イルカ「綺麗にするまで家には帰さんからな。」
ナルト「別にいいよッ家帰っても誰もいねェし...」
アカデミーが終わり
顔岩のラクガキ消しをしているナルトとそれを見張るイルカ
しんみりとした空気が漂う最中
あのアメリカ発の人気絵本をしているかのようなセリフが聞こえた
「みっけ。」
ナルト&イルカ「!!!」
声の主はカルナだ
イルカ「...このバカものッツ!!
休む時は連絡入れろ、て何度言ったら分かるんだお前は!!!」
アカデミー生達の卒業試験を前日に控えた夕暮れ時
木の葉全域に聞こえそうな、本日二度目の警報レベルと言える程のイルカの怒鳴り声が響き渡った
...数時間ぶりのデジャブである。
「うるさい先生」
イルカ「当たり前だ馬鹿ッ!
...今まで何してたn「寝てた。」」
再び「バカものッツ!!」と怒鳴りを喰らうカルナ
だがその表情から反省の色は全く感じられず
挙句の果てには欠伸を3連発
イルカ「お前、無断欠席何度目だ馬鹿野郎!!
反省せんか反省をッ!!
お前もナルトと一緒に顔岩掃除だッツ!!」
「...(来るんじゃなかった...)」
『アカデミーは遅刻扱いでも欠席扱いでもいいから来れるなら必ず来い!』、と三日前の無断欠席時に言われたイルカの言葉を守り
きちんとアカデミーに来たのに、と怒鳴られた事を不満に感じるカルナ
だがその不満は
口にも顔にも出さず
雑巾片手にナルトの元へ飛び降りた
ナルト「うぅぉッ、ちょ、お前ッ、カルナァ!
もっと慎重に降りるってばよ!
縄切れたら終わりなんだぞォ!!」
「...さっさと拭いてさっさと帰りたい」
そう言うとカルナは影分身を3体出してペンキを拭き始めた
驚くナルトにカルナは言う
「どうせこれ全部アンタが描いたやつでしょ
さっさと消して。
それともなに...
突き落としてほしいの?」
真顔で恐ろしい事をサラリと言うカルナに恐怖を感じたナルトは
さっきまでのスピードの倍の速さでラクガキを消し始めた
この光景を上で見ていたイルカは驚く
カルナが影分身を出した件について
以前忍術の授業に出席した時に
"忍びとしての才能有り"と見ていた為そこまで驚かない
それよりもだ
カルナがあんなに話しているのをイルカは初めて見た
イルカは口元を緩める
イルカ「ナルト...良かったな
お前の初めての友達できたじゃないか────」
78人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星音 | 作成日時:2019年2月8日 21時