青い瞳 ページ12
サスケside
「誰かと思ったら、アカデミー人気と成績一位の
アンタか。
いいの？天才君が授業サボっちゃって」
ｻｽｹ「ｯ、うるさい！俺の問いに答えろ！！」
体術の授業中
今日は珍しく転校生のカルナとか言う奴が来てなかったのが気になり
サボり組の会話を盗み聞きした
どうやらナルトが言うには
いつものように誘おうと寝ていたカルナの方を見たが
既に居らず
その後も授業ギリギリまで探したが見つからなかった、らしい
そこで俺は
アイツと初めて話すいい機会だ、と思い
イルカの目を見計らって授業を抜け
アイツを探し出した
「何やってる、て言われても...
アカデミーじゃあ、ほとんど一人の時間がないのよ私。
何言ってもどんだけ突き放しても着いてくるのアイツら
ほんと、嫌になる。
まぁ、一人の時は適当にアカデミー内ブラブラして空見てるくらい。」
話し相手の俺の方を見ないソイツに腹が立ち
きつい口調で言ったが、どうやらコイツには意味が無いらしく
淡々としている
ｻｽｹ「そんなに一人になりたいならアカデミーを辞めればいいだろ」
未だに空の方を見ているソイツに苛立ちを覚えながらも話す
「他の奴らを避けてるアンタに言われたくないけど？」
ｻｽｹ「ﾁｯ」
図星と言うか何と言うか、
俺の行動を知られていること自体に腹が立つ
...クラスが同じな以上仕方の無い事なのだが
ｻｽｹ「前からお前に一つ聞きたかったことがある」
わざわざコイツを探した一番の理由だ
ｻｽｹ「お前、狼祠一族の末裔だろ
狼祠を滅ぼした犯人、狼祠アオラはお前の兄貴らしいが
ソイツがうちはイタチと手を組み
互いの一族を滅ぼした、と噂されているがソレは本当か？」
何も答えない
それ所かコイツは
俺の声が聞こえていないかの様に
表情一つ、眼球一つ動かさずひたすら空を見ている
ｻｽｹ「ｯおい！聞いてんのかおmｯ!?」
怒りが頂点に達した俺はソイツに掴みかかった…
筈だった
「意外に短気…」
相変わらず表情一つ変えず淡々と話すソイツだが
状況を見てみろ
掴みかかろうとした俺の手を一瞬で掴み、振り払うと
何事もなかったかのように伸びをしている
「…折角寝ようと思ってたのに。」
「まぁ座りなよ」、と言った後
俺の方を初めて見た
アイツの瞳は
何もかもを見透かしているかのような
澄んだ青色をしていた
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作者名：星音 | 作成日時：2019年2月8日 21時
