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ポカポカ ページ10

ナルトside



『化け物になんか見えない。』


さっきカルナが俺に言ってくれた言葉





転校初日から今日まで
アイツが真剣に話しをしてくれた事など一度もなかった

それどころか目すら合わせてくれなかった



いつも一言二言ポツポツ喋るくらいで

"愛想ねぇ奴だな"って思うんだけど

なぜかアイツが気になって気になって仕方ねェんだ



初めてアイツを見た時

"俺とアイツは何か似ている"

そう思った



ソレは俺のただの思い過ごしかもしれねぇ



でもなぜか気になった




知りたい...

カルナの事を知りたい


俺があの時感じた感情は本当なのか、本当ならばそれは一体何なのか

それが知りたくてたまらなかった



カルナに少しでも近づきたかったんだ





俺のその思いは行動に出て

ホームルームやくノ一クラスと合同授業の時は毎回話しかけるようになった







もちろん今日も話しかけた


初めはアカデミーの屋根上で



そして

二人きり、顔岩にぶら下がりながら...





その時だったんだ



カルナが初めて俺の顔、目を見た

そして

『化け物になんか見えない』と言ったのだ




その時の俺は頭の中が真っ白になった

それこそ、ハケを落とした事にも気づかないくらいにだ





その後すぐにイルカ先生に見つかり

教室で説教をされたが、そんな場合ではない

イルカ先生の言葉はいつも以上に耳に入らなかった




"嬉しい"


俺の感情はただそれだけだった





里のみんなは俺を化け物扱いする

周りの目が、態度が、言葉が


怖かったんだ




今まで俺を化け物扱いしない奴なんて火影のじいちゃんとイルカ先生くらいしかいなかった

でもその二人も担任と火影だから

俺への同情心なのかもしれない、そう疑っていた



だからとても嬉しかった





カルナの真っ直ぐな目が

俺の、他人に対する恐怖心を壊してくれた気がしたんだ





心の中が自然とポカポカした


"友達ってこんな感じかな"

そう思った






このタイミングでイルカ先生の説教は終わり

席へ戻るとプリントが回ってきた



俺はそこに
イルカ先生の変顔を3パターン程書き
そのまま眠りに落ちた

最悪授業→←それぞれの部屋にて



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作者名:星音 | 作成日時:2019年2月8日 21時

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