流石 ページ44
Noside
「ッツ...!!!」
"中に居るモノ"に体を乗っ取られかけたカルナは
なんとか意識を現実世界へ戻し
先程の戦場へ戻って来た
まだ痛む腹を抑え、激しく肩で息をするカルナの体からは少量の青いチャクラが漏れ出している
「(ッまずい、このままだと本当に乗っ取られてしまう...)」
焦るカルナの前では
面が取れた白に拳を作り
走り出すナルトの姿があった
・
「止まれナルト...」
ナルト「...!!」
白「ッカルナ、ちゃん!?」
先程まで倒れていたカルナを見て、ナルトと白は驚く
ナルト「...カ、ルナ」
「今すぐそのチャクラを抑えて...
早くッツ!!!」
ナルト「ッ!!」
ハッ、としたナルトからはいつの間にかオレンジのチャクラが消え
カルナの体からも青いチャクラは消えて行った
「ハァ、ハァ...アンタ、死ぬ気なの?」
白「僕は君達の大切な仲間を殺したんです
なのに、その僕を殺せないんですか?」
ナルト「ックソ!」
白を殴ろうとするナルトを止め
カルナが言う
「嘘、ついてるでしょ」
白「え...?」
「アンタはサスケを殺していない」
その言葉にナルトは「何言ってんだ」と反論し
白は流石だ、と少し笑みを浮かべた
白「僕は昔にも、大切な人がいました...
僕の
両親です────」
白の話を聞く中で
自分の知らない世界、"血継限界"と言うものを知り
その内容にショックを受け
自身と似た過去を持つ事を知ったナルトは
白を殺める事に戸惑っていたが
白の必死の願いを受け、意を決したのか
クナイ片手に走り出した
ナルト「ウゥォォォォリャァァアアア!!!!」
白「ッ!」
「ッツ、!!」
ところが次の瞬間
ナルト「ウォリャァァァa...あれ?」
白の姿は消え
それとほぼ同時に
カルナの姿も消えて行った
ナルト「え、.......あれ...
え?」
残されたナルトは一人
間抜けな声を出すことしかできなかった
ナルト「...あれ?」
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作者名:星音 | 作成日時:2019年2月8日 21時