9話 ページ10
その後の話には正直ついていけなくて、全然聞いてなかった。
気づいたらいきなり始まった暴露大会。
何故か私まで参加させられています。
恥ずかしい秘密を腹いせに校内放送で垂れ流すなんて悪趣味にも程がある。
「 い、いきます！
私の秘密は、中学の頃想像上の彼氏とひとりで交換日記をつけていた事です！」
顔を赤くして、目には涙を滲ませてヤケクソで叫ぶ寧々ちゃんを若干遠目で見つめる。
「 Aちゃん、お願いだからそんな目で見ないでー！」
「 いや、えっと…うん、いいと思う、想像上の彼氏と交換日記… 」
うわぁーんと嘆く寧々ちゃんを後目に先生が出した点数はたったの3点。
どうしてぇ！？と聞き返す寧々ちゃんに先生は
「 1つ、それくらい知ってる
2つ、どうでもいい
3つ…お前嘘ついてるだろ 」
「 わ、私は嘘なんか… 」
なんで分かったのと言いたげな表情で冷や汗を垂らす寧々ちゃんに追い打ちをかけるように、今も付けてるじゃねェか、ひとり交換日記。とこれだけではなく、相手はなんとあの源先輩だと言うこともバラされ、更には内容まで読まれてしまい、寧々ちゃん撃沈。
中々にエグい秘密なのに、それでも3点なんて歯が立たないんじゃ…？と思いつつ、源くんが秘密を暴露した。
「 俺は…俺は…っ、節分の鬼の面がものすっげー怖い！」
「 次の人どうぞー 」
「 何でだよ！！」
何で逆にそれがイけると思ったのかが知りたい。
何の漫才見せつけられてんの私。
2人がノックダウンしているため、背中をなでなでしてあげ、次はお前だぞって目で見てくる先生を睨みながら秘密を暴露した。
「 …む、昔付き合ってた人に…、げっ歯類って…言われてから、ずっと前歯がコンプレックス…です… 」
思い出すだけで悲しくなるし、これを言えば前歯見せてと言われるから絶対死ぬまで誰にも言わないと決めていたのに、こんな所で言う羽目になるとは思わなかった。
恥ずかしさのあまり、顔を両手で隠すも、先生から出された点数は4点。
「 ちょっと、なんで4点なのよ！
判定基準おかしいでしょうよ！！」
「 おかしかねェだろ、ンなもんこれ見りゃ載ってるし、何よりどうでもいい 」
ふぅーっと煙を吐く先生を前に撃沈。
寧々ちゃんが前歯見せてと言ってきたので、意地でも口を閉じてたら、ほっぺた摘まれて無理やり前歯出してきた。
「 …かわいいじゃない！！
ブラックキャニオンちゃんみたい！」
人として生きさせてくれ、切実に。
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人参ぱんつ(プロフ) - yamiさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません、とても嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張らせていただきます！ (2020年8月21日 18時) (
レス) id: a7aebfbb6e (このIDを非表示/違反報告)
yami - 凄く面白いです！更新頑張って下さい。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: 0abcc7321c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人参ぱんつ | 作成日時：2020年4月22日 1時
