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8話 ページ9

ああ、終わった。
すぐ目の前まで迫っていた化け物の手から逃げようともせず、諦めていたその時、何かが化け物を倒した。


「 …え?」


みんなして情けない声を出し、倒したであろう人物を見ると、そこにはあるはずのない足のような手のような何かが生えていた。


「 黙っていればギャアギャアと、やかましいんだよ

ったく、これだからガキは嫌いなんだ 」


「 じゃあ教師なるなし 」


自分でも驚く程の即ツッコミにみんなタジタジになり、放心状態になってる時に、腕が伸びてきて私たち3人を捕まえて先生の前まで連れて行かれた。


「 本が赤く染まっている、さては未来の記述を読んだな?」


その辺を飛んでいた蝶を捕まえ、己の口の中に放り込んで飲み込んだ先生は、さらに言葉を続けた。


「 身の程知らずめ、さァて…どうしてくれようか 」


ビクッと肩が震え、未来を見ていない私まで巻き添えなんで食らってんだと行き場のない怒りを自分の中にぶつけ、半泣きで暴れた。


「 おっ、ヤスミのパンツ見えそ…じゃなくて

イジメちゃだめ 」


とんでもないセクハラ発言ぶちかましたと思いきやニコニコの笑顔で先生に圧をかける花子さん。


「 …へいへい、分かってますよ、七番サマ
冗談ですっと」


突然離された手により、私たちはドスンと音を立てて地に体をつけた。


「 我らが首魁の客人に手は出しませんさ 」


「 先生、私未来まだ読んでもなければただの巻き添えなんですけど!!

挙句の果てには雑に落とされるし、ほんっと信じられない!」


言いたいことぶちかまして、ふんっとそっぽ向けばピキっと来たのかまた私を捕まえようとしたのでとりあえず全力で謝っておいた。


一段落ついたところで、花子さんから先生の紹介があった。


「 七不思議が5番目 " 16時の書庫 " 管理人の土籠
仲良くしたげてネ 」


にぱっと笑う花子さんに私たち3人は驚きが隠せなかった。
なぜかと言うと…


「 まさか学校の先生が人間じゃなかったなんて 」


これが理由。


先生曰く、怪異は噂が絶えれば此岸に居られなくなるため、自身で噂を流せるから人に紛れる怪異は特段珍しくないそうだ。


私たちの友だちにももしかしたら人じゃないのが混ざってるかもしれないと言われた時、寧々ちゃんが危なくないのか聞いたところ、危なくならないようにするための花子さんたち七不思議らしい。


学園に存在する全ての怪異を監督し、人と怪異の関係を正しく保たせるとかなんとか。

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人参ぱんつ(プロフ) - yamiさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません、とても嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張らせていただきます! (2020年8月21日 18時) (レス) id: a7aebfbb6e (このIDを非表示/違反報告)
yami - 凄く面白いです!更新頑張って下さい。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: 0abcc7321c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人参ぱんつ | 作成日時:2020年4月22日 1時

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