10話 ページ11
「 でも、私ずっとAちゃんのこと、ハムスターみたいだなって思ってたの!
納得しちゃった!」
しないで頂きたい、切実に。
「 安見先輩、それは相手の男が悪かったんすよ!
俺も可愛いと思うっす!」
何故か後輩にフォローされ
「 ヤスミの前世はハムスターかなんかだったんだろーネ 」
何故か幽霊にバカにされてます、ヒロインになりきれなかったヒロイン( 仮 )、安見Aです。
もういっその事笑うなら盛大に笑ってくれた方がまだ楽なんです。
何故か無駄に気を使われると悲しいです。
数分間ただひたすら自分の秘密を暴露しまくった。
「 ポエム書いてます!あと大根に源先輩って名前付けてる!」
「 古典が苦手だ!理科も苦手だ!
それにカエルとキスして寝込んだ!」
「 ワカメを喉に詰まらせて死にかけた…
納豆混ぜてる途中で服の上にひっくり返しちゃって、お気に入りの服ダメになっちゃったからそれから納豆が大嫌い… 」
失礼だけど使いものにならない源くんがいるから、黒歴史中の黒歴史漁るも、先生はどうでもいいの一言。
そろそろ秘密もなくなってしんどくなってきた頃、源くんが花子さんへ火種を飛ばした。
花子さんは先生に近づくと、頬に人差し指を当てながら、俺の秘密知りたいー?と聞いていた。
「 いやァー、知りたくねェな、これ以上は 」
2人は昔からの中なのか、先生はこれ以上花子さんの事を知りたくないと言い、花子さんは、そういう事だから俺はパースっと言っていた。
しかし、それを許さないのが八尋寧々と源光、そして安見Aだ。
寧々ちゃんは花子さんの腕にしがみつき、源くんは首に腕を回し、私は源くんの隣で顔を見つめた。
「 花子くんだけずるい!」
「 おう、ずりーぞ花子!」
「 まさか七不思議が首魁サマが秘密を言えないだなんてないですよねー?」
みんなに囲まれ、自分語りが苦手だと言う花子さんにそれでも知りたいのか問われたため、みんなで知りたい!と言った。
すると左右の人差し指をちょんちょんと合わせながら、恥ずかしそうに視線を泳がせつつ、口を開いた。
「 …ドーナツ…が好き… 」
恥ずかしいーっと顔を両手で隠す花子さんを中心に、みんなで先生を見て、ドーナツ、ドーナツだって!と言った。
そんな私たちに先生は一言
「 お前らバカか!」
「 ちょっと、ダメみたいだけど!」
「 何味!?何味が好きなの!」
俯きがちに答える花子さんは何だか可愛かった。
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人参ぱんつ(プロフ) - yamiさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません、とても嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張らせていただきます! (2020年8月21日 18時) (レス) id: a7aebfbb6e (このIDを非表示/違反報告)
yami - 凄く面白いです!更新頑張って下さい。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: 0abcc7321c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:人参ぱんつ | 作成日時:2020年4月22日 1時