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万次郎に抱きしめられて、暫くして涙も気持ちも落ち着いた。
『ねぇ、万次郎』
「なに?」
『わたしのこと好き?』
「好きだよ。好きじゃなかったらこんなに連絡取らねぇし、家にホイホイあげねぇよ。」
『あはは、知ってる。』
万次郎がわたしの事好きなんて薄々気づいていた。
『わたしも、好きだよ。』
「は、?今なんて」
『同じ事2度も言わせんな、ばか!』
いつからだろう、なんて思い出そうとしても思い出せない。
いつの間にか好きになっていた。
『好き、アンタがすき!』
「あはは、顔真っ赤。りんごみてぇ。」
『笑うな、馬鹿。』
手を繋ぎ、白い息を吐きながら一緒の家に帰った。
母親に捨てられた日、初めて彼と手を繋ぎ彼と結ばれた。
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作者名:もあ | 作成日時:2021年6月9日 12時