忘愛症候群【マイキー】 (ページ35)

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家ページ35

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着物屋さんは流石にこの時間には空いてないので、そのまま家に帰り、着物を脱ぎ、明日朝イチで返しに行く。

『はー寒かった〜』

流石に長時間外出る時は暖房をつけていかなかったからなのか家の中も寒い。

『この家大丈夫？室内なのにめっちゃ寒いんだけど。』

「冬だからそんなもんだろ。風呂今ためてるから溜まったら入りな。」

『うん、ありがと。』

着替えの服なんて持ってきてないから、服も貸してもらう。

相変わらず、女物の。

不満そうな顔をしてると

「女モン嫌か？」

『誰のよ、これ。お持ち帰りした女の子用？それならこの着込まれた服も納得するんだけど。』

「あー、これエマの。この前会っただろ？」

『なんでここで、エマちゃんが出てくんの。』

「あれ、言ってなかった？エマは俺の妹なんだけど。」

『聞いてない。』

ほんとに聞いてない。

妹とは別居してるらしい。一緒に住んでたけど、万次郎に不満を持った輩が家の窓ガラスを割ったり等をイタズラが多いらしく、家を出たらしい。

イタズラは万次郎の居る時にだけされて、窓ガラスを割ってゴミを投げ入れたり、割れたビール瓶など当たれば怪我するようなものを投げ入れたりされたらしい。

嫌なら変えるけど、なんて言われたが別に嫌な訳では無いが、たまに泊まりに来る妹の為に置いてある服を勝手に着る訳にはいかない。この前は来ちゃったけど。

「あ、俺のでもいいならそれ貸す」

『じゃあそれにする。』

万次郎のTシャツを貸してもらった。

ケンチンから貰ったやつだけど、俺が着るとぶっかぶかなやつ！と、大きめのTシャツを借りた。

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