色、鮮やかなり【飴村乱数】

あめ玉、にこ ページ2

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退屈な授業が終わった。

帰ろうと鞄に手を伸ばす。


「Aちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど…」

「…なに？」


掃除当番変わってくれない？と頼むクラスメイトに、またかと内心でぼやく。

たまに掃除を頼まれることがある。

それは、私が帰宅部で暇そうだからだろう。

まあ、私の番と交代という形なので不平を言うつもりはない。


「いいよ、明日私の番だからそれと交代でいい？」

「うん！ありがとう！」


また明日、と手を振るクラスメイトに私も振り返して掃除を開始した。

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