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39話 ページ9

『俺は、任務のためにお前らに死なれてもらっては困ると思って助けた。お前らを生かしておかなければ任務に支障が出ると思い、お前らを助けた。』

『全部、、これまでのこと全部、自分ためだけにやってきた!決してお前らのためではない!』

目頭が熱くなってくる。こんなこと言いたくないともう1人の俺が嘆き苦しむ。

『うっ。、あっ。。』

「!?異能魔が発動しようとしている!このまま発動すれば技が成功しようがしまいが、瑠璃くんが死んでしまう!」

「瑠璃くん!」ギュッ

皐月が抱きついてきた。

『皐月、、?』

「瑠璃くんは、、優しくて、人の為に動ける人だ。だって、自分から攻撃仕掛けてもいいのに仕掛けなかった。」

『それは!』

「躊躇いがあった。これまですごしてきた仲間を傷つけたくないから。赤羽くんを蹴る時、一瞬動きが止まった。躊躇したから。。」

『……。』

「これ以上、自分を責めないで。。重ねた罪は償えばいい。代償は大きいけど、皆が助けてくれる。罪悪感で異能魔に体を乗っ取られようとしても僕達が止めてあげる。」

『俺は……皐月に……みんなに酷いことをした…。今頃償ったって許してくれるはずがない…。』

「僕は瑠璃くんを許す。マフィアのボスからすべてを聞いた。ずっと僕のことを考えてくれていた。ずっと苦しみ続けてきたこと。。もう充分に僕への償いは終わった。」

「あとは、E組に戻ってみんなへの償いをして欲しい。それが僕の依頼。。鷹岡との依頼は放棄して。。」

『………。』

「瑠璃くん。。」

倉橋の泣きそうな声。。赤羽もいつの間にか立ち上がり、真剣な目で俺を見つめる。

『これ以上、俺を苦しめないでくれ。。』





俺はそう言い放った。

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作者名:清瀧の悪魔 x他1人 | 作成日時:2017年7月5日 21時

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