不良と怪談 (ページ12)

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メリーさん２ページ12

ヒナ

エマちゃんが泣きながら電話をしてきたのは、梅雨の時期も終わり、タケミチ君とデートしていた時だった。

エマちゃん用に設定していた着メロが鳴った。

「あ、エマちゃんからだ。ごめん、タケミチ君！」

「大丈夫！」

タケミチ君に一言謝って電話に出た。
するとビックリ、なんとエマちゃんが泣いていた！

「ヒナぁ！ウチ...ウチ、メリーさんに殺されるっ！！」

「えっ？！メリーさんって...あの都市伝説の？」

視界に映るタケミチ君が、都市伝説と聞いてビクッと反応した様な？

「うん...もう、2回も電話が来てる！
それも、少しづつ家に近くなってる！！」

泣いているエマちゃんを、一先ず落ち着かせているとタケミチ君が電話を貸してと言ったので変わった。

そこから何を話していたのか分からないけど、ちょうど家に帰ってきたマイキー君と一緒にエマちゃんがコッチに来るらしい。

「ごめん、ヒナ電話勝手に切っちゃった」

「ううん、平気だよ！それより、どうしたの？」

タケミチ君は言いにくそうにしながら、これからエマちゃん連れてイトコに会いに行くとの事。

なんでタケミチ君のイトコ？って思ったけど、ヒナも一緒に行くと言ってついて行く事にした。