検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:35,048 hit

ありひか相談所 ページ12

in side
あれからずっと山田に聞こうか聞かまいか考えていたら 一睡も出来ずに朝を迎え、授業中も見事に爆睡。今まで居眠りなんてしたことなかったから、先生には心配される始末。


八乙女「具合悪い?授業中に寝るの珍しいな?」


担任の光。光はβで、話しやすい上に面白いから今年の担任は当たりだ〜って喜んだんだよね。最初の方は ちゃんと先生付けろって怒られてたけど 今はもう本人から許可貰った(はず)


『いや、具合は悪く無いんだけど』

八乙女「悩みでもある感じか?」
有岡「伊野ちゃん?どうしたの」

いつの間にか隣に居た大ちゃんも話に加わってきたけど、どう答えたものか。さすがに山田の名前は伏せるにしても、どう言ったらいいんだ?運命の番が〜って?… いやいや、なんなら2人ともβだしな。


.


『んー…』

八乙女「言い難いことなら無理して言わないでも、」

『自分のことどう思ってるか聞きたいけど、ビビって聞けない…的な?』

有岡「え、伊野ちゃん好きな人でも出来たの?」
八乙女「恋の悩み?」


恋、じゃないと思うんだけどな…
難しい、言葉での表現じゃ語彙力に限界がある


『恋というかなんというか…うーん、』


八乙女「… でもそれって結局は聞かなきゃ分からないよね 」
有岡「友達に代わりに聞きにいってもらうとか?けど、やっぱ自分で聞くに越したことないと思うな 」


『そうなんだよね〜…ごもっともです』


もし嫌いって言われたら 俺立ち直れる気しないんだけど?なんて頭の中でぐるぐる考えていたら、それが全部顔に出てたらしく、背中をトン、と叩かれる。

有岡「振られたら俺が慰めてやっから!」
八乙女「ん、また何かあったらいつでも相談乗るよ?」


『ありがと、てか振られる前提やめろ』




.




思い切って聞くしかない、か。
2人のお陰で、昨日よりも勇気が出た気がする。




.




『俺 顔洗ってこようかな、眠すぎる』

有岡「次の授業1階だから先行っとくね!」
八乙女「遅れるなよ〜?」


『ほーい』






.






次会った時こそは 、ちゃんと聞けますように。

洗面台で冷たい水を顔に浴びる。頭も目もいい感じに冴えてきたところで、休み時間が残り1分もないことに気付く。あれ、次の授業って1階であるんだっけ…?

遅刻確定を悟った俺は急ぐ気も起きず、先生への言い訳を考えながら のんびりと階段を下りていた。



.



「伊野尾ちゃん?」



.




次会った時 、は思ったよりも早く訪れたみたいだね。

オメガのこと、きらい?→←辛酸



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (139 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
314人がお気に入り
設定タグ:伊野尾慧 , 山田涼介 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年3月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。