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「私に触ってきたのは、藤ヶ谷くんよっ」
人のせいにしてんじゃねぇ。
「嘘つくな。ネタで脅して言う事聞かせてんのは分かってんだよ。藤ヶ谷のせいにすんな。あいつ
は、自分から近づいたりしない。近づいたのはあんただ……っつーか、２度も言わせんな」
「…………よっ」
「は？聞こえない」
「…好きだからよっ」
…何？今、好きって言った？
「デビューする前も、デビューしてからもずっと…っ、かっこよくて笑顔が可愛くて、綺麗な彼が…
きゃっ！」
俺は女の襟を掴んで顔を近づけた。
「今、なんて言った？藤ヶ谷が好き？どの口が言ってんだ？」
「北山さんっ、何してるんですかっ」
巽さんが戻って来た。俺の手を掴む。
「その手を離してくださいっ」
舌打ちしながら解放すると、大袈裟に咳き込む女。
「好きでいるのは構わない。でもな、ネタで脅して言う事聞かせて…あいつの腕を抓って痛みを与え
ることが、お前の愛情表現なの？そんな自分勝手で自己中女、誰が見てくれんだよ。好きだからって
何しても許されると思うな。許さない…あんたも、あんたの父親も、この業界から居られなくしてや
るよ」
「な…何、する気よ」
「今まで闇に葬られてきたことを、全部公にするんだよ。マスコミに話して、父親にも娘のあんたに
も責任を取ってもらう。気持ちを弄んだ代償は軽くないよ。人のモノに手を出したらどうなるか、そ
の体で思い知れ」
「人の…モノ？」
「藤ヶ谷は俺のだ」
女が口を開けたまま固まる。
「あいつを傷つけるヤツは許さない。事務所には話はしてある。社長が、あんたの父親についてるス
ポンサーに手を引かせたからもう、親のコネは使えない。もう、事件をもみ消してくれないよ。優し
いお父さんはもう、この業界から消える。だから…あんたも消えろ」
「そんな…っ」
「うちの事務所を敵に回して生き残れるほど甘くない」
距離を縮めて、女の耳元に顔を寄せた。
「良かったな、あんた…女でさ。男だったら…半殺しにしてるよ？」
ガタガタ震えながら俺を怖がる女。
「ごめん…なさ…っ、ごめんなさいぃっ」
「俺に謝るな。たいに謝れ…って言いたいけど、もう会わせねぇよ？」
「まだドラマの撮影が残って…っ」
「俺の言葉、聞いてなかった？この業界から消えろって言ったろ？もう、ここにはあんたの居場所は
ないよ。さっさと帰れ」
自分のしてきた事の重大さに気づかない、馬鹿な女。
親子共々、地獄行き…完了。
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kmf2kkrtmm(プロフ) - あーたむさん» あーたむさん、初めまして〜。いつも読んで下さってありがとうございます〜。今、新作を構想中。そちらでもたいぴを守る北山くんがメイン。タイトルは未定ですが、楽しみにしててくださいね♪あ、メッセージ、送りました♪ (2018年2月12日 8時) (
レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
あーたむ(プロフ) - はじめまして。たいぴを守る北山くんがかっこいいし、北山くんを必死に守ろうとするたいぴが可愛いです(//∇//) 次回の作品も楽しみにしてますっ！ (2018年2月12日 8時) (レス) id: 24f53efe18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともみ
| 作成日時：2018年2月12日 7時
