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〜太輔Ｓｉｄｅ〜
女に、ひろの事で脅されて次の日。
休憩時間に彼女に手を引かれて、人気のない部屋に連れ込まれた。
「触って」
「…は？」
「私の体に触って」
「な…っ、どういう意味！？」
「そのままの意味よ」
そう言って彼女は俺の手を掴んで自分の胸に押し付ける。
「やめろっ」
手を引こうとするけど、思いの外、力が強い。
「私に従わないと…北山さんの仕事、奪っちゃうわよ？それでもいいの？」
ひろが、仕事に対して全力で挑んでる事も誰よりも努力して頑張ってることをそばで見てるからこ
そ…俺は、守りたいと思った。ひろの仕事も…ひろ自身も。
触って満足すれば解放される…でも、その考えが甘かった。
拒否すると、俺の腕を抓るようになった。
皮膚に爪が食い込んで赤くなるほどだった。
痛いのが嫌で…でも、彼女に触れる自分が嫌で。
彼女は味を占めて、休憩時間のたびに、俺を誘ってきた。
彼女に触るたびに…自分が汚れていくみたいで…ひろに近づけなくなった。
こんな汚れた自分を、ひろに近づけたくなかった。
お風呂に入っても香水が取れなくて、眠れなくて…。
毎日、現場に行くのが辛かった。しんどかった。
そんな日がどれくらい続いただろう…俺は、決断した。
決めたことをひろに話した。
「ドラマが終わるまで、ホテルから通うことにした」
「なんで…？ここから通えばいいだろ」
ひろの声が震えてる。
「たい…俺、邪魔しないから、さ。だから…ここにいろよ。そばに…いてくれよ」
俺だって、そばにいたいよ。でも…ダメ。ひろの顔が見れなかった。
「ごめんね。ひろ…集中したいから」
そう言って、荷物をカバンに詰めていく。
「痛…っっ」
抓られる腕を掴まれて痛いと叫んでしまった。
「ごめんっ！そんな強く握ったつもりないんだけど……っ」
「…大丈、夫…」
違うよ。彼女に抓られたとこが痛いだけ。
「たい…電話は、してもいい？声だけでも、聴きたい」
「……ん。いいよ」
荷物を持つとひろが玄関までついてくる。
「たい…抱きしめてもいいか？」
「………っ、いいよ」
大人しく抱きしめられる。
ああ…香水の匂いに気づいたかな？
「じゃあ、行ってきます」
「ああ…仕事、頑張れ」
「うん」
ひろと離れたくないのに…家を出て、マネージャーの待つ車に戻った。
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kmf2kkrtmm(プロフ) - あーたむさん» あーたむさん、初めまして〜。いつも読んで下さってありがとうございます〜。今、新作を構想中。そちらでもたいぴを守る北山くんがメイン。タイトルは未定ですが、楽しみにしててくださいね♪あ、メッセージ、送りました♪ (2018年2月12日 8時) (
レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
あーたむ(プロフ) - はじめまして。たいぴを守る北山くんがかっこいいし、北山くんを必死に守ろうとするたいぴが可愛いです(//∇//) 次回の作品も楽しみにしてますっ！ (2018年2月12日 8時) (レス) id: 24f53efe18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともみ
| 作成日時：2018年2月12日 7時
