お願いだ私から離れてくれ【牛島若利】

お願い ページ7

やがて、天童の立てたフラグは当たるのであった。
　
　






時は過ぎ、時期はハロウィン一色。





10月に入って間もないのに装飾だのランタン作りだの、まぁイベントにも手を抜かない







中には作ったお菓子を持ってきて友達と食べる生徒も少なからずいる。






私の中学時代からの女友達もそれをやりたいと言い、




仕方なくあまりキッチンに立つことの無い私が母の指導の元








────カボチャタルトが大量生産された









私的には2人分作れれば良いのだが






生地が余りに余って消費させるために作った




結果、数は30をとうに超えている。
しかし達成感はある









母「昔はクッキー作るのにも砂糖の入れすぎでダークマターが完成したのに成長したわねぇ」









なんだか馬鹿にされたようだが放っておこう



結構多く作ったけど、友達はかなりの甘党でよく食べる子だからなんとかなるだろう







そう思って翌日は全て持っていくことに決めた




─────────翌日







友達『ごめんね！熱出ちゃって今日学校行けない！』







友達のメールは私が学校に着いた直後に来たものだった。








その友達以外クラスで仲の良い人は誰1人として居らず、



タルトをあげようにも声をかけれなかった。








放課後、私はタルトが入ったタッパーを開けることなく紙袋に入れて帰ることにした







正門まで行く途中に背後から「あー!!!」と叫ぶような声が、






驚いて後ろを振り返ると





いつしかに会った赤毛が私を指さしていた




その背後にはセミさんとその他部員がこちら側を注目していたのだった

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