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「おかえりA」
「ただいま」
「早速だがお願いがあるんだ」
「ほお、お願いとは随分と可愛らしいですけど、なんですか?」
少し勿体ぶって言った
多分癖なのだろう
「ここで探偵事務所と開くのはどうだろう?」
「いいけど」
「え?」
名探偵は少し唖然としていた
いつもつまらなそうな雰囲気が少し意外そうな、でも嬉しそうな雰囲気になっていた
「だからやってていいよって」
「僕はてっきり反対されると思ってどう丸め込むか考えてたのに」
「だって暇でしょ?」
「まあいいならいいんだが」
彼女は買ってきた夕飯の材料をキッチンに持って行こうとしたが途中であることに気づいた
「え?丸め込むって言いくるめる的な?あれですか?」
「それだけど」
「どんな内容で言いくるめようと?」
「それは秘密だ」
「うわ、お前いつかまた使うつもりか?」
「秘密だって」
「怖すぎる」
彼女は諦めたようでまたキッチンへ向かった
そしてトントンという包丁の音が聞こえてきた
しばらくすると匂いが香ってきて今日のメニューがわかった
「揚げ物か、重い」
「文句言わんでください」
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はやみん(プロフ) - 哀楽さん» 面白かったです!作ってくれてありがとうございます! (2019年3月29日 8時) (レス) id: 85277bc3a9 (このIDを非表示/違反報告)
哀楽(プロフ) - はやみんさん» ありがとうございます!これからも少しずつですが更新していこうと思います (2019年3月16日 2時) (レス) id: 323c3ce1b6 (このIDを非表示/違反報告)
はやみん(プロフ) - 面白かったです! (2019年3月15日 20時) (レス) id: 85277bc3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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