金属バットを振り回す【FGO】 (ページ24)

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「嘘だろ」
「いやいや、最初は犯人だってわからなかったさ。ほら、場所だって聞いてなかったし、行ったこともない」
「なんか不思議なパワーとか...」
「そういうのは持ち合わせてないんだ」

もしや名探偵が黒幕っていうつまらない結末では？とも思ったがすぐ消えた
何故かそんな予感がしたのだ

もしそうだったとしても言いくるめられそうだし

「じゃあこれからも？」
「ああ、よろしく」
「...バイトまたやろうかな」
「あんな啖呵切ったくせにかっこわるいな」
「うるさいな、君と違って先輩なら笑って許してくれるさ」

後日店長に頼んでまたやらせてもらった

「...ちわっす」

こいつ四六時中働いてるんじゃないかな？と思う程にはキャスターとは働いている時間が被った
彼も彼女に気づいたようで少し吹き出していた

「Aじゃん。あんな大口叩いたくせに一体も倒れてねーぞ？」
「なんか、これからもめんどくさいのと一緒にいることになっちゃいました」
「めんどくさいのって、あいつも英雄だろ？」
「あんなインドアなのが英雄なんて笑いますよ」
「それ言ったら怒られるぞ？」

どうせあいつは聞いていないと彼女は調子にのっていた

その時名探偵はというと暇を持て余していた
彼女の職場に行くという手もあるがそれでも暇だ

ここはベーカー街でもロンドンでもない

もういっそのこと探偵事務所でも開いてしまおうかとも思った

いや、それもいいか

彼女が帰ったらどうやったら彼女を丸め込めるか考えていた