２笑目:白銀の俊才 ページ5
時は少し経過し、授業の中…
問題を書き上げた教師は、向き直し…問いかける。
「誰か、この問題を解ける奴はいるか？」
先程習ったばかりのものの応用問題である数式である為…その声に、返答する者がいるはずもなく…
「ハァ…。真姫、頼めるか？」
教師は一つ溜息をつき、窓際の一番後ろの白銀の髪を持つ青年を指定する。
翼「はい。」
青年は静かに立ち上がり黒板の前に立ち…
迷いのない様子で、スラスラと計算式を書き込んでいく。
その姿に、B組の皆が驚き…所々から感嘆の声を上げていた。
書き上げた式を教師が確認するも…
「…正解だ。流石だな。」
答えも、途中の式すらも模範解答。
今のところ、彼が授業の最中に当てられ…問題を間違えたことは一度もない。
緒「相変わらずだな、翼。また予習してきてたのか？」
そんな彼に、隣の席であり…B組のまとめ役とも言える衣更 真緒が声をかけるが…
翼「…ただの応用だ。予習する程のものでもない。」
と言い…窓の外を眺めた。
彼は、群れることを嫌う。
彼が優秀であるのは、勉学にとどまらない。
体育の授業においても…アイドル科が特別に行なっているダンスや歌の授業においても…
常にトップクラスの成績を叩きだしており…
特に大きな問題も起こさない為…教師から2学年一の優等生として注目されていた。
それが、真姫 翼。
編入試験を満点でパスし…完全無償の奨学金制度で2年生の時に編入してきた転校生であり…
学院はじまって以来ではないかと噂される…俊才である。
しかし…
「…ッチ。涼しい顔しやがって！」
「トップなんて嘘だろ。基礎うまいだけで、全然個性とか無いし…優等生だからって優遇してもらってんじゃねーの？」
「ありえる〜。てか、絶対それだろ！」
そんな才能を有するが故に、彼はよく妬まれたりもする訳で…
彼の存在は煙たがられ…常に孤独だった。
翼「…。」
緒「…お前が顔にだして喜んだり、誇ったりしないから…まるで簡単なことみたいにするから、だろうな。…あんな奴らが言うこと、気にすんなよ。」
世話焼き体質である真緒がそんな彼を放っておけるはずもなく…
彼は今日も一人でいる彼に声をかけている。
翼「…気にしたことなんてない。」
本人の対応は、これでもかと言う程に冷たいけれど。
そんな彼でも、実力は十分以上にあるし…決して悪い奴ではないと真緒は知っている。
だからこそ、不思議だった。
緒「(何で翼ってユニット入ってないんだ…？夢ノ咲にはいろんな奴がいるし、気にいる奴も一人はいるだろ…。)」
真緒の疑問は今日も消えない
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カトレヤ(プロフ) - 壊れた音楽家さん» コメントありがとうございます！ユニット名とカフェの名前はオレが考えたのですが多分同じアニメだと思いますよ！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年2月17日 14時) (
レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
壊れた音楽家 - 完結おめでとうございます！夢主くん同士の関係が俺の好きなアニメのキャラのようで嬉しいです。また、ユニット名もカフェの名前もそのアニメに出てくるので嬉しいです！次回作も期待してます！ (2019年2月17日 14時) (レス) id: b9c431de9a (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - ワイモイさん» ありがとうございます！これからもカトレヤさんと一緒に頑張らせていただきます！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
ワイモイ - Gooooooooood！(゜∇^d)! (2018年10月14日 8時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
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