67曲目:眠る場所 ページ34
夕方... スレイside
颯「マ...タ...きて...され...」
?...ソーマ?
颯「マスター、起きてくだされマスター」
『ん...』パチッ
身体を揺り動かされ、目を開ければいつもよりも数倍は穏やかな顔をしたソーマがそこにいた
『...寝ちゃってた?』
颯「我が戻ってきたときもグッスリであったぞ」
昼寝なんて滅多にしないのに...それだけ穏やかになれたってことかな
『あれ...?あの子たちまだ帰ってないの?』
このまま旅にでも出るのかな...それはそれでいいのかもね、あの子たちにもたくさんの世界を見てもらいたいから
颯「マスター、よければ我と共に来てくれぬか?」
『え...?いいけど...』
颯「!そうか、では早速行こうぞ!」
『え、ちょっと...!』
急いでいるのか僕を横抱きにしてソーマは勢いよく家を飛び出した
ーーーーー
タッタッタッ...
...ソーマは人形だから疲れることもなく速度が落ちることもないまま森を駆け抜ける
そんなソーマの顔をぼんやりと眺めていた
...作ったときにわかったけど、これが僕の趣味なんだと思う。異性とかの
やっぱり、師匠のことが心残りなのかな...いや好きだったけどあくまで家族愛とかいう部類だし
...ダメだなんでこんな風に作ったんだろわからん
颯「...マスター、今日がなんの日かわかるか?」
『...師匠の命日。それしかないよ』
そう、今日は師匠の命日...そしてその一年後に、スバルが機能停止して眠った日...それ以外にないよ
颯「.....それだけではないぞ、マスター」
『は...』
ブワァァ...
急に視界が開け、一瞬の眩さに目を細めた後目に映ったのは
師匠たちの眠る、夕暮れのひまわり畑に立つイズミとリツだった
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カトレヤ(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます! (2018年8月10日 2時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すっごく面白かったです!!!感動しちゃいました…。素敵なお話をありがとうございましたっ! (2018年8月9日 1時) (レス) id: e8c7ffb194 (このIDを非表示/違反報告)
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