検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:10,470 hit

61曲目:すべてのはじまり ページ28

過去話のため現代人のセリフは
ー「〜」ーと表します
ーーー
過去の世界... 泉side

ー泉「いたっ!」ー

ー凛「うげっ!」ー

どこかに落ちて思いきり尻餅をつく。くまくんを見れば蛙みたいに地面で潰れていた

ー泉「ここは...」ー

薄暗い部屋の中を見渡せばけっこうな数の人が黒い格好でいた

ー凛「!セッちゃん、ここ俺のいたオークション会場だよ。装飾のいくつかに見覚えがある」ー

ー泉「はっ?ちょっと待ってここがママとあんずの記憶のはじまりってことは...!」ー

ー颯(あ)「そういうことだよ」ー

真面目な顔をした颯馬(中身はあんず)は俺たちの前に来た

ー颯(あ)「これは時渡りの術。私たちはいま五百年前に来てるんだよ。あ、過去の人間に私たちは見えないから安心してね」ー

ー泉「...ねぇ、ここがはじまりってことは...ママは」ー

「さぁさぁお立ち会い!めずらしい商品の紹介ですよ!」

オークショニアの言葉につられて舞台上を見る

そこに運ばれた檻の中には膝を抱えた.....ママと同じ色合いの子どもがいた

ー泉「ママ...?」ー

ー颯(あ)「そう、スレイくんはオークションの商品だったんだよ、しかも何度も売られてきたね」ー

.....知らなかった。ママにそんな過去があったなんて

「ここまで魔力の高い子どもはなかなかいませんよ!それでは五億から!」

「十億!」

「二十億!」

やかましい連中なんかより舞台上のママを俺の目は捉えていた

その目は十年前の俺やくまくんと同じ、絶望と諦めに染まっていた

ー颯(あ)「さあさあここからだよ...!」ー

「五十億が出ました!さぁ他にこれ以上のお方はいますか!?」

あ「ちょっと〜!五十億って安すぎない!?」

いま俺たちと一緒に話しているあんずと同じ声の茶髪ロングに茶目にピンクのマントを纏った女が高らかに言った...あれが本当の姿なんだろう、写真の姿と同じだ

あ「私がその子買うわ!百億でどう!?」

ー泉凛「百億!?」ー

ー颯(あ)「いやぁお金あったから!」ー

だからって出すか!?...いやママもくまくんのときポンと出したね、遺伝だなこれは

『...誰』

いつの間にか舞台上に上がっていたあんずは檻をぶっ壊して名乗った

あ「私はあんず・ムーリアリス!人形の魔女、桃の指揮者ーニケーだよ!」

62曲目:名前→←60曲目:過去の世界へ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カトレヤ(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます! (2018年8月10日 2時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すっごく面白かったです!!!感動しちゃいました…。素敵なお話をありがとうございましたっ! (2018年8月9日 1時) (レス) id: e8c7ffb194 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カトレヤ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月28日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。