３９呪目:道化師と魔法使いの昔語り ページ5
Noside
ポポンッ！！
沙羅「わぁ...！」
渉「さぁさぁ次はなにを出しましょうか！なんでも出せますよ！」
夏「渉にいさん、せめて家の大きさに考慮してものを出してネ？」
凛月が訪れてから数日後、森の中の家にはうるさいくらいの声が響いていた
『フフ、相手してくれてありがとう渉くん。夏目くんもわざわざ来てくれて...』
夏「そんなこと気にしないでヨ千景にいさん。ボクも渉にいさんも好きでやってるからネ」
今日橘兄妹の家を訪れたのは、日々樹渉と逆先夏目の二人だ。アイドルとして忙しくしている二人が、この場所を訪れたり理由はただ一つ
五奇人の首領たる零の代わりに、見守るためである。あわよくば、その記憶が戻ることを期待して
千景をある意味では失った零は変わり、最早別人だ。仕事現場ではきちんとキャラを作っているが
夏「でも千景にいさん、あまり変わってないネ。そういう「他人から受けるものを素直に受け取れない」ところとか」
渉「ですねぇ、あとはあれですかね？えぇと...」
沙羅「...「受け取ったものを、返さなくてもいいのに倍以上にして返す」ところ」
渉「おっと！先に言われてしまいましたね！」
『...そっか、前の俺はそんな感じだったんだね』
どこか寂しそうにその言葉を紡ぐ千景に渉と夏目、沙羅は「しまった」と思いこっそりと顔色を伺った
だが千景の顔はどこか懐かしそうなものであり、それを見た三人は拍子抜けしてしまった
夏「渉にいさん、今日の千景にいさんのあの表情どう思うノ？」
帰り道、夏目はかつては師匠と呼んだにいさんに尋ねるが渉はめずらしく難しい顔をしていた
渉「なんとも言えませんねぇ。ですが記憶が戻っても、肝心の零の記憶が戻らない限りどうしようもありませんしね」
夏「...そうだネ」
ーーーーー
夜...
沙羅も眠りについた家の中。千景は窓際で星を見ながら物思いに耽っていた
『にいさん、ね...夏目、渉、奏汰、宗、みか...凛月、さま...』
家に来てくれている友人たちの名前をあげる千景の脳裏に、顔が不鮮明な男の姿がよぎった
『.....あなたは...誰、ですか...？』
不思議な懐かしさを感じるその男に、どうしようもなく焦がれるその理由は
いまの悪魔には、わからなかった
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夜桜ナイフ - おォ！そうだったんデスか！謎がとけてスッキリシマした。説明していただきありがトウございまシタ。 (2019年7月31日 9時) (
レス) id: e71f9e4ab9 (このIDを非表示/違反報告)
カトレヤ(プロフ) - 夜桜ナイフさん» 一応主人公が戻ってきてくれたので「お帰り」と言わせたつもりです。わかりにくかったならすみません！ (2019年7月17日 22時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜ナイフ - 何故零は『お帰り』と言ったのですか？すみません僕、理解力が無くて…教えてくれると嬉しいです。 (2019年7月17日 22時) (レス) id: e71f9e4ab9 (このIDを非表示/違反報告)
水花月(プロフ) - 素敵すぎて一気に読んでしまいました。素敵なお話をありがとうございました！そして思わず筆がすすむほどに千景君に惚れました…魅力的な主人公でした(^^) (2019年2月22日 18時) (レス) id: 2c88131c0b (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 完結おめでとうございます！結末が予想外でびっくりしました。これからも他の作品を拝読させていただきます、ありがとうございました。 (2019年1月31日 9時) (レス) id: bc5dc7d709 (このIDを非表示/違反報告)
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