22呪目:悪魔の交遊関係* ページ27
図書室... 千景side
『...これでよろしいでしょうか。青葉さま』
つ「助かります〜千景くん。図書委員でもないのにすみませんね、手伝わせちゃって」
『いえ、零さまのおっしゃられた書物を取りに来たついでですので。お気になさらず』
図書室は落ちつくんですよね...静かだし、うるさい連中も寄りつかないし、一人になりたいときはうってつけの場所なんですよ
つ「でもあんまり遅くなると零くんも文句を言うと思うので、キリのいいところで帰っていいですよ?」
『?零さまは私に文句を言われたことはありませんよ。きちんと理由を説明すれば、ご理解いただけますからね』
つ「えぇっ!?そうなんですか!?俺なんていつもからかわれたりしてますよ〜、愛されてますね千景くん」
『そうですか?私はただ、あの方にとって「使える存在」であろうとしているだけなので...』
だから私は零さまの「もの」です。ものは従順に、忠実に、主人の役にたつことこそ至上の喜びなのですから...もっと役にたたないと
『...そろそろ失礼しますね。もうお昼なので』
つ「えっもうそんな時間ですか!?すみません、後は俺がやっておきますよ」
『わかりました』
頭を下げてから図書室を出て、零さまのいるであろう軽音部部室へと歩いて向かう
それにしても青葉さまをからかっているところは何度か見たことがありますけど程々にしていただきたいものですねぇ... というか唯一の年上なのですからもう少し落ちついてください
『わっ!...鳩?』
開いていた窓から入ってきた鳩には見覚えがあり、ため息をつきながら腕に乗ってきた鳩の足に巻かれた紙を外して中身を見る
『やれやれ、まぁこき使われることは執事の前提みたいなところはありますけどね...ありがとうございました。気をつけてお帰りください』
鳩を窓の外へと飛ばして道を引き返し、ガーデンテラスの厨房へと向かいました
主人のお昼...カツサンドとトマトジュースを作るために
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ぬん(プロフ) - 世界観がとても好きです。更新楽しみにしています! (2019年1月6日 23時) (レス) id: bc5dc7d709 (このIDを非表示/違反報告)
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