大正妖怪浪漫道 ２

最終目的地:平穏 ページ17

二年後... Noside

あの帝都防衛戦から二年後、建造物はいまだ建て直しているものもあるが帝都の人々は穏やかな暮らしを取り戻していた

合成獣の件から軍本部は西の都へと赴き、科学者久遠の根城を発見

そこで見つけた資料は第三部隊隊長、守沢千秋と元帥補佐、蓮巳敬人の名において全て焼却処分された

妖怪たちは相変わらず自分たちの気ままな生活を送っているが...五奇人と称される妖怪たちは、ときたまに時雨のもとを訪れるようになったとか...

で、その「なんでも屋・涼風」一行はと言うと...

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時雨の家... 時雨side

泉「時雨、もうみんな来て勝手にやってるよ」

『そうか、ちょっと待ってくれ。あと少しで帳簿がつけ終わるから』

また紙に向き合おうとしたそのとき、中庭から入ってきた花びらが帳簿に降りかかった

季節は春、今日は俺たちの知人が集まって、花見をするんだ

『なぁ？覚えてるか泉、昔二人で花見したの』

泉「もちろん、まだ俺がここに来たばっかりのときでしょ」

『そうそうまだ「にぃに」って呼んでくれてた頃な』

泉「呼ばせたのはあんたでしょうが」

そんな子がここまで成長して、いま俺とこうして話をしている...感慨深いな、本当に

レ「お〜い！シグとセナ〜！早く来いよ〜！！」

泉「...行こう、にいさん」

『！...あぁ、行こうか』





ーーーーー願わくば、こんな日常が永遠に続くことを...祈ろう

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