30歩目:霜男の正体 ページ33
剣の泉から数メートル離れた林... 時雨side
凛「ねぇし〜ちゃん。セッちゃん置いてきてよかったの?」
『いいんだよ。泉にも、あの蛇神にも、時間が必要だ。お互いのことを知った上でどうするか決める時間がな』
折れた翼のつけ根に包帯を巻きつけながら答える
答えを出すのは俺じゃない、泉だ。それで出た答えを、俺は受け入れる
凛「その思考になるし〜ちゃんは大分独特だよね」
嵐「まあまあ凛月ちゃん、時雨ちゃんも色々考えてるんだから」
司「いまの我らにできることは、夜明けまで待つことのみです。待ちましょう、凛月さん」
レ「スオ〜の言う通りだな!じゃあそれまで...そこでしれっとお茶飲んでるそいつとの関係について話してもらうぞ時雨?」
『は?』
レオが指差した俺のとなりを見ればどこから持ってきたのかわからない湯呑みでなにかを飲んでいた霜男がキョトンとしていた
...ていうか霜男はあったかいお茶飲まねぇよ、飲んだら溶けるわ
弓「これはこれは...申し遅れました。わたくしは伏見弓弦と申します。いまはさる御方の式神をしております」
司「式神がなぜこんなところに?主人の許しがなければ、離れることなど許されないのでは?」
弓「主人の代わりにお使いに来ておりまして...その帰りだったのです。そしてこの近くの村を通ったときあなた方の話を聞きまして、それで追いかけて加勢した次第です」
嵐「助けてくれたのは本当に助かったけど、時雨ちゃんに恩があるのよね?時雨ちゃん覚えてないの?」
『すまん全っ然覚えてない』
即答で答えたせいかその弓弦以外その場にずっこけた...仕方ないだろ覚えてないんだから
弓「仕方ありませんよ。当時は自分も幼かったですし、名乗れませんでしたから」
『あ〜...っと、弓弦でいいか?涼風って名前を知ってるってことは俺が助けたってことだろ?いつのことか教えてくれないか?』
弓「もちろんでございます」
そして弓弦は、当時のことについて話し出した
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Hikaひかり(プロフ) - かっちゃんおひさーわいわい雑談の方にコメントしたからみてちょ♪ (2017年12月30日 18時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
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