12歩目:森の妖怪たち ページ15
時雨side
零「りちゅ〜〜っ!また来てくれたのかえ!?お兄ちゃんはうれしいぞい!!」
凛「ああもううざいしつこいくたばれ兄者!!」
.....また始まった
え?なにがかって?零が凛月に抱きついてほおずりしてんだよ...この森の鬼神としての威厳もなにもないな...ここだけ見ると
泉「?...凛月、似る...ある」
『あぁ、あれは朔間零。このUNDEADの森の主で、凛月の兄貴だ』
泉「兄...?」
『あ〜...同じ親の腹から生まれた男の子どもたちのこと。先に生まれた方が兄、あとから生まれた方が弟って呼ばれるんだ』
泉「...うん?」
『...うん、もうちょっと大きくなったらまた教えてやるよ』
この子は自分の親すらわからない...兄弟のことを説明しても、よくわからないだろうな...
凛「セッちゃんこんなやつ兄じゃないから、俺の兄者は子どもの頃に死んだから」ゲシッ!
零「りちゅ〜〜...!」
泉「???」
『聞き流していいぞ、いつものことだ』
晃「リッチ〜お前...毎度毎度のことだけどひでぇな、折れねぇ鬼ヤロ〜も鬼ヤロ〜だが」
ア「相変わらずだなあの二人は」
...って、話が進まない!
『おい零いい加減話をさせろ!凛月にはあとでかまえばいいだろ!』
凛「し〜ちゃんあとでもいやだから」
零「ふむ...すまぬ。凛月にこう何度も会えることないからつい...」
もうちょっと帰ってやれよ凛月...!
零「そういえば気になっておったのじゃが...その子は蛇神の子どもじゃろ?拾ったのか?」
『あぁ...助けて、で育ててるんだよ』
そこまでの経緯をまとめて簡単に話せば真剣な顔の中にも悲痛な表情を浮かべて泉を見ていた
...話の途中でキレて暴れようとした晃牙をアドニスが押さえつけていたが
零「そうか...お主、名はなんといったかの?」
泉「!...瀬名、泉」
零「うむ、よい名じゃ。この男はけしてお主を傷つけることはせぬ。安心するがいい」
泉「?...泉、にぃに、好き」
零「そうか...なら、その気持ちを忘れぬようにな」
泉「...ん」
なんかいい話してるんだろうが...
『いい加減話をさせろ!!』
27人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hikaひかり(プロフ) - かっちゃんおひさーわいわい雑談の方にコメントしたからみてちょ♪ (2017年12月30日 18時) (レス) id: 16a9728f09 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ