act3.六竜 ページ3
六竜とは世界を支えている、絶大な魔力を持った六体の竜のことだ。六体が牽制し合うことで世界のバランスが保たれている。つまりミオの父、黒魔術師アレフ・レイツェルがやろうとしているコトは世界を滅ぼすことと変わらない。
「ミオ…だったか?門番はどうした?」
「眠って貰っています…安心して下さい。」
「そうか…じゃあ俺の鎖はどうするつもりだ?黒魔術の鎖だぞ…」
「大丈夫です。レイツェル家の魔法ですから私も解除魔法くらい使えます!」
「そうか…だがな……」
そう言うとレンは地面に倒れ込み、そのまま黙り込んだ。
「レンさん…?」
「悪いな…お前の父親を見る限り勝つのは難しそうだ…俺は勝ち目の無い戦いはしない。」
「でもっ!それじゃあこの世界が…」
「唯一あいつに勝てる実力を持っている奴がいるとしたら同じレイツェル家のお前ぐらいだ…俺は魔術の類は得意じゃ無い。」
レンはそう言うと思わず苦笑を浮かべた。見たところこの少女のポテンシャルは決して高いとは言えないからだ。その時、多くの足音が廊下に響き渡り、部屋に何人もの兵士が入って来た。
「レイツェル様!何のつもりですか!!その竜は悪名高き六竜ですぞ!予定より早いですが私たちが処刑します!さあ!」
男たちは次々に槍を鎖で縛られたレンに向ける。ミオは何とか臨戦態勢に入った。
「おいおい、眠らせたんじゃ無かったのか…まあ良い…お手並み拝見…だな。」
レンはミオを見つめ微笑を浮かべた。
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ゆみる(プロフ) - 応援有難うございます、感謝感謝です♪此れからも頑張って行きたいと思っています、宜しくお願いします! (2016年3月8日 15時) (レス) id: 0e088220ea (このIDを非表示/違反報告)
露音 - こんにちは!とっても面白いと思います!魔法系大好きです!応援してます! (2016年3月8日 14時) (レス) id: abb7292bcd (このIDを非表示/違反報告)
ゆみる(プロフ) - 有難う御座います!満足して頂ける様な作品が書ける様、日々努力して行こうと思って居ます…;^_^A (2016年2月27日 21時) (レス) id: 0e088220ea (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - スピード感がありとても面白かったです。展開を楽しみにしていますね! (2016年2月27日 21時) (レス) id: 992ea4a363 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみる(プロフ) - コメント有難う御座います、これからも更新頑張ります_♪ (2016年2月27日 14時) (レス) id: 0e088220ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆみる | 作成日時:2016年2月27日 14時