1日目 ページ1
悟side
「ハッ………ハッ………!」
ここ数日通いつめた階段を全速力で駆け上がる。
病院だから静かにしないといけないけどそれどころじゃない。
1分でも、1秒でも、早く行きたい気持ちでいっぱいだ。
がらっと勢いよく扉をスライドさせる。
「Aッッ………!!」
『お、わ…!え、悟くん!?』
勢いよく開いた扉に驚いたのか、来れないと言ったはずの僕の姿に驚いたのか、後者だったら嬉しいな。クリっとした大きな目をいっそう広げてこちらを見る。
「ハァ……ハァ……よかっ、たぁぁ……」
そう言ってベットに上体を起こして座るAに抱きつく。
戸惑いつつも背中に腕を回しよしよししてくれる。
これがあるから呪術師としてやっていけるぐらいの癒し力があるんだよね。
?「アツアツのところごめんね〜。ほら、2人の赤ちゃん連れてきたわよ。」
優しそうな看護師さんが2人、赤ちゃんを抱っこして連れてきてくれた。
看「Aちゃん、頑張ってたわよ〜!1人で2人も産んじゃって!弱音も吐かなかったわねぇ〜!」
そう褒める看護師さんに照れたように笑うA
仕事が入った関係で出産に立ち会えなかったけど、その時の話を聞けただけでも嬉しかった。
連れてきた赤ちゃんをベッドに寝かして2人の看護師さんは部屋を出ていった。
『悟くんの赤ちゃんだよ』
「僕とAのでしょ」
ベッドに眠る双子の赤ちゃん。
今はぐっすり眠っている。
『子育て頑張ろうね』
「僕、いいパパになるからね」
『負けてらんないな〜』
初めまして、君たちのパパだよ。と返事もない挨拶をする。
優しい目で2人の赤ちゃんを見つめるAを見て、絶対に幸せにしようと何度目かの決意をした。
_
1209人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
吹雪 - 可愛かったり面白かったりして三回くらい白目向いて震えて笑ってた自分がいる… (2022年8月21日 18時) (レス) @page14 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるめ(プロフ) - プスメラウィッチさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…!ネタが浮かび次第頑張ります! (2021年6月26日 19時) (レス) id: aa2e2f3b40 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、続き待ってます。頑張って下さい。応援してます。 (2021年6月14日 11時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるめ(プロフ) - パンさん» 自分で書いててよくわかんなくなるのでそう言って頂けると嬉しいです…… (2021年5月3日 22時) (レス) id: aa2e2f3b40 (このIDを非表示/違反報告)
パン - えぇ・・・、何この幸せ空間・・・。 (2021年5月3日 21時) (レス) id: 137cca8dd3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆるめ | 作成日時:2021年4月14日 17時