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Ep.136 ページ43

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涼音は、“致死性不整脈” という、最悪の場合死に至る、心臓の病気だということ。

それによってハードな運動は控えるようにと言われたこと。

坪井先生はなんとか涼音を大会に出せるように頼み込んだけれど、泳ぎ続ければ命の危険があったこと。

涼音のお母さんから涼音を説得するように頼まれたけれど、自分が説得したところで涼音は無理してでも大会に出ようとするからと思って、あんな方法をとってしまったこと。




「なにそれ・・・、全部私のためだったっていうの・・・?」

《 でも、結果的に、それがお前を苦しめていたんだな。
・・・本当に、申し訳なかった 》

「ずるいよ・・・、なんで今更・・・ッ?
そんなのないよ・・・」




涼音からすればやり切れない思いでいっぱいのはず。




─────バタン!




先生は眼鏡をかけ、バソコンを勢いよく閉じた。




「水越、今の話をきいても、まだ坪井先生を疑うのか?」




涼音はふるふると首を横に振る。




「知らなかった・・・、私の体のこともッ、先生が苦しんでたこともなんにも知らなかった・・・!」

「・・・なのにお前は、坪井先生に逆恨みをしてこの動画を撮った」

「・・・どうしよう・・・、そんな動画・・・。
どうしたらいいの・・・ッ、」




涼音は本気で、後悔してる。




「・・・この動画は、ネットに流れてない。
結城が動画を投稿する前に止めたんだ」




涼音は勢いよく美咲を振り返った。

美咲は美咲でゆっくり立ち上がって涼音に歩み寄る。




「・・・ごめん、黙ってるように言われて・・・」

「・・・なんだ・・・、よかった・・・ッ、!」




よかった。本当によかった。


だけれど、涼音があの動画を投稿しようとしたことに関しては何にも良くないわけで。


皆が安堵のため息をつこうとしたとき、先生は崩れ落ちた涼音を膝で蹴り倒した。




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- いつもみてます! (2019年3月12日 15時) (レス) id: c232dbe5e9 (このIDを非表示/違反報告)
- 作者様、好きです。すこですすこ。 (2019年2月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぃも | 作成日時:2019年2月17日 3時

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