検索窓
今日:3 hit、昨日:19 hit、合計:217,995 hit

Ep.125 ページ31

.





「─── A、こっち向いてー」

『ん、?』




──── カシャッ




『あ、撮った?撮ったよね?』

「いいじゃーん、A映えるし!」

『いや今の顔は油断してた、どうせならキメた顔撮ってよ』

「キメたらあんたふざけるもん、嫌だ」




携帯を返してもらった・・・というより先生から取り返した状態のまま。

“SNS等にアップしない” の約束の元で各々好きに使ってる。



私はまた、ヘッドホンをつけて机に突っ伏した。


騒がしい甲斐軍団の声もお気に入りの音楽に遮断される。

数分もしないうちに眠気が襲ってきて、今にも眠れそう・・・というときに先生が教室に入ってきた。

・・・・・・関係ない。寝るぞ私は。


パソコンを覗き込んで、なにやらわちゃわちゃやっているのを尻目にふたたび眠ろうとすると、ヘッドホンを抜き取られた。




『・・・なに、もう』

「そろそろ授業。
はい席につこうかー!」




せっかく寝れそうだったのに、とその背中を睨む。




「今日も俺の授業を始める。礼」




恒例となったそれ。


先生は全員が着席したことを確認して、携帯の画面を開いた。




みんなのみゃーちゃん先生に騙されたw




「・・・今朝、これをSNSに投稿したのは誰だ?」




添付された画像には、手や足の模型。


ゆっくりと手をあげたのは、美咲だった。




「・・・結城。
指示を出すまではSNSに投稿するなと、言ったはずだ」

「でもすっごいフォロワー増えました、」

「そういう問題じゃない」

「・・・すいません」




先生は、眼鏡を外した。




「───さぁ!!!
盛り上がっていこうかァ!!!!」





.

Ep.126→←Ep.124



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (178 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
450人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- いつもみてます! (2019年3月12日 15時) (レス) id: c232dbe5e9 (このIDを非表示/違反報告)
- 作者様、好きです。すこですすこ。 (2019年2月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しぃも | 作成日時:2019年2月17日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。