人質【3】 (ページ32)

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Ep.１２６ページ32

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おもむろに先生は誰かに電話をかける。

「────おっはようございまーす！
他の先生にも聞こえるようにしてもらえますかー？」

かけた相手は武智先生だろうか。

やたらとテンション高く通話する。

「皆さん、先日は突然のカミングアウトに驚かれたことと思います。
･･･デマではありませんよ。
あなた達の中に、景山澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼した、犯人がいます。
添付された顧客リストの画像も、ご覧になったはずですよー？」

あの日、諏訪ちゃんが持ってたペンダントの中に入ってたメモリーカード。

その中には、フェイク動画の顧客リストのデータが入っていて。

その中のひとつが、“hunter” 名義の、魁皇高校教師のものだった。

「───僕もそう思いたかったですよ。
そこで今日は皆さんに、課題を与えたいと思います。
･･･景山澪奈のフェイク動画をベルムズに依頼した犯人は、今夜8時までに名乗り出てください。
名乗り出なかった場合、教室を爆破します」

言った瞬間、ざわつく教室内。

もちろん私だって驚いた。

だって、今更先生がそんなことするわけないもん。

「生徒の命は、教師の皆さんにかかっています。
良い知らせを待ってますよー！･･･では」

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