【織田作】此の度、赤髪の彼になりまして………は？参【女子成り代わり】

17、行動 ページ17

.







目の前で頬を丸く膨らませてプンプン怒る私の可愛い可愛いエリスちゃん




「もぉーーー！リンタロウ！Aどこに連れてっちゃったの？！」


「ん〜？そうだねぇ…、織田くんは一応地下の軟禁部屋に入ってもらったよ」


「えぇー？！じゃあ今から会ってくるわ！あと一つ駄菓子を貰い損ねたの！」


「その位私がいっぱい買ってあげるよ？」


「嫌、まずリンタロウの選んだ物が嫌。Aから貰ったのがいいの！」


「ひ、酷いよエリスちゃん………。でもねぇ〜、



もう織田くんはその部屋に居ないと思うよ」






彼女には、もう少しやってもらう事があるからね


彼女の事は、全て知っている筈だ。


が、きっと私でも理解出来ていない部分が少なからずあると思う。


不思議な子だ。何をするのか、お手並み拝見と行かせてもらおうか


私はニッコリ笑いながら怒り続ける可愛い子の綺麗な金髪を撫でた







.








すぐにペシッと振り払われちゃったけどね




ー
ーー
ーーー






天衣無縫を最大限に活用し、


無事に誰にも会わないで辿り着くことが出来た。


やろうと思えば…意外と行けた。相変わらず強い異能で有難い。


少し薄暗い、港組織の地下、気味の悪い牢が続く





「誰？誰かそこに居るの？」





さぁ、私が最大限に出来ることを、後悔のないように。


やらなくちゃ、怖くても、私にしかできない事だもの


自惚れでもいい。私が傷ついてもいい。


それで、みんなが笑っていられるなら



.

18、帰還…→←16、頭のいい人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す