あわてかた ページ10
ツルッと音がして私はがくんと視線を落とした。
大袈裟に言ったけれど、転んだだけである。
しかし運悪く私は顔からべシャッと転んだ。
でも不幸中の幸ごとく、そこは大きい石が少なくて砂ばかりだったから大事にはいたらなかった。
私をむかえにきて車で待っていた竜胆が視界から突然消えた私を見て走ってきた。
『い”って〜』
なんとか座りながら上半身だけ起こした。
「大丈夫かよ！？」
珍しく慌てた竜胆が私の目の前まで駆け寄ってきた。
「顔、あげれるか？」
汚いんだろうなぁ顔。グシャグシャかも。そう思いながら顔を上げた。
ギョッとした顔をした竜胆をみて、私はもう一度グシャグシャなんじゃんと考えた。
「鼻血でてる」
『パーツある？』
「あー脳みそがねぇかも」
『頭打ってないよ！！！』
そう言えば笑って私の顔の砂をとった。
「血だらけ。痛いだろ病院行こうぜ」
『病院じゃなくていいよ。洗って絆創膏はるもん』
「女が顔に傷つくるな」
そう言って私を横抱きにした。投げ出されたヒールを拾って私のおしりの下で持った。
「こーんなヒール履いてよ。そりゃ怪我するわ」
『可愛いでしょそれ』
「俺ヒールよりブーツの方が好き」
『じゃあこれからブーツにするー』
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右梅(プロフ) - 43yomi1さん» うわぁぁぁ名前まで覚えてくださってるなんて、恐縮です。作品ほとんど変なところで終わってるのに新作ばっか作ってて、ごめんなさい…コメントありがとうございますm(_ _)m頑張ります (2021年9月29日 1時) (
レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
43yomi1(プロフ) - 新作おめでとう御座います…!! 右梅様の小説とっても素敵で、何時も楽しく読ませて頂いております。 竜胆と夢主ちゃんの絡みとっても素敵です´`* 応援しております、更新お疲れ様です*_ _) (2021年9月29日 1時) (レス) @page4 id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右梅 | 作成日時：2021年9月29日 1時
