41.片割れの未来 ページ9
そしてAのその後を辿ってみようか。
Aは中学校にいた。少し遠くの。雙木が親代わりになって手続きをしていたところだ。
Aの母親の遺産とAのお金。全部合わせてやっと家を借りた。一人暮らしも出来る子だったからそこまで苦労はしてなかった。
でも以前と変わったことが1つ
あぁ2つ…いやいや3つ？？まぁ何個か。覗いて確かめてみようか。
学ランに身を包み髪の毛を小筆ほどの1本結びにして道を歩く。
小学校よりも背は大きくなったがまだまだ小さい。
周りと比べれば尚更だ。
相変わらず黒い手袋を身につけている。
1人歩く彼に同じくらいの背の男子が飛びかかった。
バランスを崩すけども何とか持ち堪える。
『朝からやめてよハル』
ハル「んー？いや丁度いいとこにいたからさ」
『はぁ…』
ハル「あ。今日宿題あったっけ？」
『数学だけ。俺は見せないからね』
ハル「お願いだよぉぉぉ！これ以上下がったら高校行けねぇよ俺！！」
『大丈夫大丈夫。高校は行けるから』
ハル「サッカーやってるとこ行きたいの！！！」
『じゃあ走っていって先やればいいじゃん』
ハル「え？俺が？走って学校に？」
「ヤダヤダ汗びっしょりで教室入ったら風呂入った意味ねぇだろ！」
『知らないよ』
ハル「え何？モテる定義に朝はシャワーを浴びては行けないとか書いてんの？まじかよ」
『いきなり独り言やめてくれないかなぁ。周りから見たら俺が相手の話も聞かない冷血野郎に見えちゃう』
ハル「実際そうだろ」
『いいから行きなよ先に宿題終わんないよ』
ほら行った行ったとAがハルの背中を押した。
するとハルがAの手首を掴んで走り出した。
『ちょっ何？？離してよ』
ハル「俺バカだからAに教えてもらわねーとわかんねぇわ」
『知らないしっ』
ハル「今日からAは僕のダーリンだ！」
『何。気持ち悪い』
ハル「くっっっっっそ」
・
「えっと、初音君…好…あ、A組の内藤ユメコです。えっと…一目惚れしました…好きです」
ポリポリとAが頭をかく。
Aは慣れているので断り方も知ってるし、色々これに関してはプロなんだがやっぱりウブだ。
頬が赤く染まっている。
スゥハァと深呼吸をして左を見ながら
『ごめん…俺、な、内藤…ユイカ…さん…(？)のことあんまり知らないから…仲良くなってから…また考え…たい…で…な？』
「〜！す、すいませんっありがとうっ」
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せみのぬけがら(プロフ) - ソラさん» ほんとだっ！！わざわざありがとうございます(^^) (2021年2月12日 18時) (
レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 48、49(?)話らへんで、硝子さんが、梢子さんになってると思います。間違ってたらすみません。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: 9410ab3aed (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - 羅飛さん» このネタ伝わんなかったらどうしよ・・・って思ってました笑笑わざわざ、コメント寄せてくれて助かります。ありがとうございます！ (2020年11月19日 0時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
羅飛 - 41話の「今日から（名前）は僕のダーリンだ！」で顔がめっちゃにやけてるのが自分でもわかりましt((いつも楽しく読ませていただいてます。更新無理せず頑張ってください！ (2020年11月18日 23時) (レス) id: ece54e7d40 (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - 東明さん» きゃー！ありがとうございますm(__)m頑張らない程度に頑張ります笑笑 (2020年11月14日 18時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えすめ | 作成日時：2020年11月13日 22時
