15話 ページ20
二郎side
やけに元気が無ぇな…。
まぁ、確かに、
男と寝るような事しちまえば、
罪悪感で元気も無くなる
もんなのかな。
それに関しては、
俺らに問題は無い筈だし、
アイツの事、
゛正しく゛扱ってると思うし。
゛正しい゛ってなんだ。
アイツは、
俺らにとってなんなんだ。
ちょっと前までは、
誰よりも大好きだった、
家族の一人だった筈なのに。
そう思い始めると、
胸がギュッと苦しくなった。
大好きだった…筈なんだけどな。
なんで、
俺らを裏切ってまで、
男と寝るような、そんな事、
したんだろう……。
悶々と考えていると、
なんだかんだ時間は過ぎていて、
アイツと会話してから、
30分は軽く過ぎていた。
そういえば物音一つしないけど、
ちゃんと飯食ってんのか…。
そう考えた矢先、
誰かが嘔吐しているような、
苦しそうな嗚咽が、
トイレの方から聞こえた。
あの時間に起きてるのは、
俺とアイツくらいしかいない。
ということは、
吐いているのはアイツだ。
嫌いといえど、
気になるものは気になる。
少し様子を見に行こう。
そんな、軽い気持ちで、
トイレまで足を進めた。
そこに広がっていた光景は、
俺が想像していたよりも、
もっともっと辛そうな、
顔面蒼白なアイツが、
便器にもたれかかって、
今にも死にそうな状態だった。
俺を見つけるなり、
アイツは、
貴『ゔっ…え゛っ……っゔ…。
あ゛…ゔ…じ…、ろ…。ご……め…。
せっ…かくの…夕食……だったのに。』
なんだよ。それ。
なんで謝るんだよ。
今一番辛いのはアンタだろ。
いい人ぶってんじゃねぇよ。
でも、
あまりにも辛そうで、
過呼吸寸前だったから、
文句よりも先に、
コイツの体調管理からだ。
そう思うと、
勝手に体が動いていた。
二『気にすんな。
吐けるだけ吐け。
今はそれだけでいいから。』
貴『ゔ…ん……。ごめ……ん……ゔぇ゛』
優しく背中をさすってると、
段々落ち着いてきたようで、
呼吸も安定してきた。
二『……。なんで…吐いたんだ…?』
気づいたらそんな事を
口走っていた。
どうでもいい筈なのに…。
アイツは驚いた様子で、
それでもゆっくり、
語り始めた。
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マカロニサラダ(プロフ) - おっふさん» 申し訳ありません!手違いで直接ご返信できませんでしたが!読んで頂けると嬉しく思います! (2019年8月7日 23時) (レス) id: 1d4119f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニサラダ(プロフ) - バレてしまったなら仕方がない…!実はおっふさんが好きそうなストーリーをこっそり研究してたんですよ!っていうのはもちろん嘘ですよ…!ご愛読下さりありがとうございます!! (2019年8月7日 23時) (レス) id: 1d4119f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
おっふ - わぁっ、、すげぇ、ストーリーが私好み、、、、え?なんで知ってるんですか、わたしの好きなストーリーとか← (2019年8月7日 23時) (レス) id: dfac6954d1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニサラダ(プロフ) - キユぎつねさん» コメント誠にありがとうございます!!最近また更新頻度が落ちてきてるので、頑張ろうと思います……。 (2019年8月4日 2時) (レス) id: 1d4119f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
キユぎつね - この作品を初めて読んだ時はさ、こういうのもいいなーって思っていたけどさぁ、過去の話になってから「う”あ”あ”ぁ”ぁ”!!姉さぁ”ぁ”ん”!!」と発狂するようになったでござるる(^^) (2019年8月3日 18時) (レス) id: 00266d32c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロニサラダ x他1人 | 作成日時:2019年3月3日 22時