【ヒプマイ】姉でした。【山田家】

5話 ページ6

貴方side

今日のターゲットは、30代の大手企業の社長さん。

依頼人は....彼の奥さん。

どうやら浮気を繰り返しているそうだ。

恨みが溜まりに溜まってしまった....

だから代わりに殺してくれ。との事だった。

正直自分で殺れやって思うよね。

だけど"仕事"だから。

彼の懐に入るのは容易かった。

今からホテルに向かう。

そしてホテルの個室で私は彼を殺すのだ。

社長『いやぁ、君のような美しい子に出会えて、
　 私は幸せ者だ。』

まぁ、こんなセリフ彼は何人もの女性に言って来たのだろう。

貴『あら、嬉しい事を言って下さいますわ。
　 私も、貴方のような素敵な方に出会えて幸せです。』

だから私も、ドラマでありがちなセリフを

息をするかのように吐いていく。

社長『もうそろそろホテルに着くよ。
　 今日は優しくするからね....。』

貴『あら、いつもは優しくありませんの？』ﾆｺｯ

社長『ハハハっ、面白い事を言うね。
　 もしかして、酷くされた方が嬉しいのかな？』

きっもちわりぃなこのおっさん。

30過ぎたジジイが何言ってんだよ。

貴『嫌ですわ。私、優しくされた方が嬉しいですもの。』

だけど、気持ち悪いけども、本音を出す事はできない。

社長『可愛いやつだ。....さぁ、着いたよ。』

えぇ、着きましたね。

ここが貴方の人生が終わる場所だなんて、

貴方は全く知らないんでしょうね。

そう思いながら、私は彼(ターゲット)と一緒に、

ホテルの中へと入って行った。









一『何してんだ........姉ちゃん。(ﾎﾞｿｯ)』

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