D.Gray-man トアル少女ノ物語 (ページ8)

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第五夜アノ日ノ夢ページ8

貴方side
その日の夜、私は夢を見た。

ザーザーと空は土砂降りの雨

懐かしい自分の家は無残な姿になっており

目の前には血塗れになった母と父

隣にはその光景を見て泣いている幼い私

未だにあの日の夢を見ると

何故そこにいなかったのか

何故私には力が無かったのか

何故泣いている事しか出来ないのか

後悔している

あの日、父と母を失った

代わりにカナンの両親が親になってくれた

とても嬉しかった

私はカナン達に甘えてしまった

けどそんな甘えがあった所為で

私は二度両親を失うことになった

カナンに辛い思いをさせてしまった

私はあの日の私を許せない

カナンは辛いのにも関わらず

ずっと横で支えてくれた

次は私がカナンを守る

たとえこの命を失っても…

NOside
その日、Aの部屋に一人の少年が
入った。少年は魘されているAの
様子を見て
「あんまり抱えるなよ…二人で一緒に
背負うって約束しただろバカ姉貴…」
と言い頭を撫でた。Aの顔が和らぐと
安心したのか部屋を後にした。

貴方side
その日私はファインダーの格好で食堂に
向かった。基本的にはイノセンスを持って
いるからエクソシストとして任務に行って
いるが、私の実の親はファインダーの仕事
をしていたらしい。だからこうやってたま
にファインダーの任務をして両親の事を知
りたいと思ってしまう。勿論、この事を
知っているのは極少数だ。エクソシストも
立派な仕事だと思うけどファインダーも
立派だなと思っている。まぁ私個人の考え
だけどね！

食堂に着くと凄い量の料理を頼むアレン
がいた。…人は見かけによらずと言うが
聞いただけでも結構な量だ。いや、多
すぎだ。あんな細い体の何処に入るんだ
ろうと思っているといきなり怒鳴り声が
聞こえた。どうやら神田とファインダー
が揉めているらしい。あ、私の番だ。
うどんにしようかな。

席に着いて話を盗み聞きしていると
どうやらご飯を食べている最中に追悼
された事が原因らしい。まぁ幾ら仲間
が死んだからって食堂でするのはよく
ないけどね。それをはっきり言う神田
にも原因はありそうだけど…
あ、アレンが止めに入った。あの二人
気が合わないだろうなぁ～

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