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「全然いいのに…」
「もう暗いし、せっかく会ったんだからさ」
私の家が近いことを伝えると、大我はスマホで何かをした後に「送るね」と言ってくれた。
慎ちゃん達は放置しておいて大丈夫なんだろうか。
「ふふ、慎太郎達には連絡入れたから大丈夫だから」
「あ、そうなんだ」
私が気にしているのを悟ったのか、聞くよりも先に答えてくれた。
…というか、何気に2人きりになるのは初めてだからちょっと緊張する。
「Aと工藤って中学同じなの？」
「ううん。高校からだよ」
「へぇ、だとしたらかなり仲良いよね」
「入学式の日に話してからもうずっと一緒にいるからね〜」
確かにはるとはずっと一緒にいる。
出席番号も前後だから今のところ席も前後だし、学校内で離れるのは委員会の時くらい。
一緒にいすぎじゃない？とかも最近になって言われるようになってきたりもしている。
「大丈夫？ちゃんと友達いる？」
「失礼な。いるよ！」
「本当かなー。俺らだけとか言わないよね？」
「ちゃんとクラスにいるってば(笑)」
「はいはい(笑)」
とはいえ他のクラスだと中学の友達を除けば未だに大我たちしか友達がいない。
「まぁ俺の方が全然友達いないけどね」
「そうなの？」
「うん。クラスの1部だけ。他のクラスはAしかいないもん」
「あ、私もだよ。他のクラスは大我たちだけ(笑)」
話を聞く限り、大我は人見知りらしい。
確かに初めて会った日と今じゃ別人のように口数が違う。
そもそもよく考えたらなんであの日声を掛けてくれたんだろう。
「ねぇ、なんであの日声掛けてくれたの？」
「ぼっちそうだったから」
「え、何。可哀想だと思ってわざわざ声掛けてくれたの？」
まぁ売店の前で並びもせずに1人で座ってる子なんて友達居ないように見えるわな…。
「流石にそんなんではないよ(笑)」
「ふぅん」
「あの子可愛いなって」
「えっ」
「て、慎太郎が」
「…からかわないでよ(笑)」
「まぁ冗談だけど」
どこからどこまでが！？
まんまと遊ばれてる私。
それを見て楽しそうに笑う大我。
「もうー。」
「ふふ、ほら早く歩いて」
「急かすな」
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まいやん(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しみに読ませていただいています！これからもご自身のペースで頑張ってください！ (2022年8月8日 17時) (
レス) id: 9a00c406d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぇ | 作成日時：2022年8月1日 19時
