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ひょいっと傘を奪ってきた天元は、「こっち入れよ」と大きな傘の中に私を入れた
「ほうほう。前原くん、駅前で相合い傘…と」
「相変わらず生徒のゴシップに目がねーな、殺せんせー」
「ヌルフフフ。これも先生の務めです
3学期までに生徒全員の恋話をノンフィクション小説で出す予定です
第一章と第二章は、杉野くんの神崎さんへの届かぬ思いと、宇髄くんの淡く甘々な初恋」
「ぬー…」
「出版前になんとしても殺さねば」
『じゃあ、前原の章は長くなるね』
「うん、確かに。モテるから結構しょっちゅう一緒にいる女の人変わってるし」
『だーからたらしなんだよ』
「優梨…」
スポーツ万能の行動的なイケメン
普通の学校なら成績も上位で、もっと人気者だったんだろうけど
「俺は、優梨一筋だぜ」
『私、磯貝みたいな人と付き合いたいなぁ…』
「まじで俺、イケメンになる」
「シャレにならんわ」
『でも、渚とカルマでもいいよ。私、2人とも好きだし』
「あははは…。カルマは喜びそうだけど、僕は遠慮しとくよ…」
『えーー…残念』
「赤羽よりも俺にしとけよ、優梨ちゃん」
『絶対いや』
んべっと舌を出すが、「可愛いからやめましょうねー」と言われる
「甘々ですね」
『大型犬が甘えてきてるだけのどこが甘々だ』
(素直になればいいのになぁ…)
なんか渚がこっち見ながら笑ってるけど、なんなんだ？
「あ」
『ん？あれは…5英傑の1人の………………誰だった？』
「瀬尾だろ、A組の…。あいつ、そこまで顔よくねえよな」
『………………』
「優梨？」
「あ、優梨！」
パシャンと水を弾きながら前原の方に歩く
「…お前なぁ、自分のこと棚に上げて…」
ﾄﾞｶｯ
「えっ…吉原!?」
『っ…………』
「優梨!!!」
「吉原、なんで…」
『…前原、大丈夫？』
「大丈夫って、お前!!」
殴られた拍子に水溜りの上にこけてびしょ濡れになった私を、クリーム色のセーターの袖で顔を拭ってくれる前原
「わっかんないかなぁ。同じ高校に行かないってことはさ、俺たちお前に何したって後腐れないんだぜ」
『(ﾌﾟｯ』
「吉原、お前血…」
前原庇った時に口ん中切れた…
血の味だし、気持ち悪いし…最悪
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サッカーバカ(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！私の文の書き方が間違ってましたので、修正と誤字を訂正させていただきました。本当にご指摘ありがとうございます (2020年11月19日 23時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 24ページ 顔を殴ってくれる前原 これ誤字ではないでしょうか? (2020年11月19日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月22日 22時
