12話 しおりの時間 ページ2
「ここなら騒いでも誰も来ねえな。遊ぶんならギャラリーが多い方がいいだろ
今、ツレに召集かけてるからよ、ちゃーんと記念撮影の準備もな
楽しもうぜ、台無しをよ」
なんてことを言って向こうの方へ行ってしまう奴等
さっきよりも強めに拘束されたから、抜け出すの一苦労なんだけど…
『2人とも、大丈夫？』
「う、うん」
「優梨ちゃんは？」
『ヘーキヘーキ』
「そっか…。ねぇ、さっきのあいつって宇髄くん？」
『まぁ…』
「よくわかってるんだね、宇髄くんのこと」
『…小さい頃から一緒にいるからね。嫌ってほどわかるよ、あいつのこと』
「優梨ちゃんは、なんで宇髄くんに冷たいの？」
カエデちゃんに聞かれて、少しだけ言葉を詰まらせた
『…小学生の頃にね、大げんかっていうのかな？
天元が、好きな人ができたって言って私しつこく聞いたんだ
けど、思春期だししつこく聞きすぎて「大っ嫌い」って言われたの
それはまだよかったの。でもそれから避けられるし、目も逸らされるし…流石に頭に来て私もおんなじ態度とったんだ
でも、椚ヶ丘に行くって聞いた天元が、私なんか受かるわけないってさ…まぁ、受かったんだけど…。
私なんか勉強出来るだけの人間だって言われて、カチンときて天元の頬思いっきり引っ叩いたんだ
もちろん、天元もカチンときて私となんか絶交だって
私も言い返して、それからはガン無視
なのに、中学入ってからずーーっと話しかけてくるんだ』
まぁ、喧嘩の延長かな。と言うと、「優梨ちゃん、鈍感なんだね」とカエデちゃんに言われた
宇髄side
「班員が拉致られた時…って、優梨が言ってたやつまじであったのかよ…」
「殺せんせー恐ろしくマメだから。なんでも書いてあるよ、京都で買ったお土産が東京のデパートで売ってた時のショックからの立ち直り方とか」
「何手先まで想定してんだよ!!」
「鴨川の縁でイチャつくカップルを見たときの寂しい自分の慰め方とか」
「大きなお世話だ!!」
「でも…おかげで少し落ち着いた。今すべきことがちゃんと書いてある
多分大丈夫だ、みんな茅野と神崎さん、優梨を助けに行こう」
待ってろ、絶対助けるから
優梨side
「…神崎さん、そういえばちょっと意外。さっきの写真、真面目な神崎さんにもああ言う時期あったんだね」
「…うん」
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サッカーバカ(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！私の文の書き方が間違ってましたので、修正と誤字を訂正させていただきました。本当にご指摘ありがとうございます (2020年11月19日 23時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 24ページ 顔を殴ってくれる前原 これ誤字ではないでしょうか? (2020年11月19日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月22日 22時
