1話 始まりのベル ページ3
私は、夜神月青子
中学3年生である
私が通う中学、椚ヶ丘中学校は名だたる進学校で、それはもう優秀な学校だ
私立だし、頭がいい人間じゃないと入れない
私も、「頭のいい」人間の中に入っていた
でもある時の夏、私は問題を起こした
簡単なもの
ケンカしたから
ある生徒がカツアゲに遭っていたのを見て、救けに行った
もちろん、素手の殴り合い
殴り合いは私の得意分野で、女の子らしいことと言ってもそれを除けば大体は女の子だ
ただ他からは喧嘩っ早い人間だと思われていたが、ただ人を助けるために拳を振るっていた
でもあの時は、違ったんだ
カツアゲされていたのは、「エンドのE組」に在籍する生徒
カツアゲをしていたのは、優秀なA組生徒
私の１つ年上の先輩だった
その先輩は表向きは優秀な生徒だけど、裏じゃ結構なやんちゃなガキだったらしい
私から言わせれば、不良少年が偽善者の仮面を被ってるみたいな感じ
だから、私はカツアゲされていたE組の先輩を助けた
ところが数日後
タコ殴りにした先輩が、私が一方的に殴ったということを先生に話した
私は当然ながら職員室に呼ばれて、担任と話すことになった
「夜神月、お前は確かに素行不良ではないし成績不振でもない。だがな、お前自分がやったことをわかってるのか？」
え、何が？
私は人を助けただけじゃないか
「A組の生徒を一方的に殴ったらしいじゃないか!!
しかも、E組の生徒を助けたと…!? お前、どうしたんだ!! お前はそういうことをしない人間だろう!!?
将来有望のお前が、なんでA組生徒を殴り、E組を助けた!?」
え、当たり前のことでしょ？
だってそいつ、「人」からカツアゲしたんだよ？
「E組」じゃない
ただの「人」から
「お前は今回の問題で、来年からE組行きだ」
E組行き？
エンドの？
…ふーん
その時、プツンッと音がした
ｶﾞｼｬｧｧｧｱｧｧｧｱｧｧﾝ!!!
一瞬で職員室を壊滅状態に追い込み、私は問答無用で３年まで停学となった
退学とまでにならなかったのは、私の成績のおかげらしい
ホント、この学校は糞食らえだ
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al8056(プロフ) - あれ？渚の両親って離婚じゃなくて別居じゃなかったですか？勘違いだったらすみません (2021年1月23日 12時) (
レス) id: 6b4ec52995 (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - がんばってください！！！！ (2020年12月13日 18時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
ササクラ(プロフ) - 眼がチカチカする、、、、 (2020年6月14日 15時) (レス) id: 27331d7b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年2月24日 11時
