現海賊は現在ヒーロー科 (ページ28)

今日:16 hit、昨日:9 hit、合計:466,720 hit

4話雄英高校ページ28

30分を過ぎた頃に、相澤先生が「そこまで」と現れた

「はい、終了ね」

演習場から出ると、「結果は来週ね」と言われた

更衣室で服を着替えた後、雄英を後にして電車に乗って家に帰る

「あ、お帰り」

『ただいまです』

リビングに入り、マフラーとコートを取り、光己さんからココアを受け取る

「どうだった？」

『受かるといいなァって感じです』

「そう…。でもレンちゃんなら受かるわよ!!」

受かるといいけどなァ

まァ、結果は出てると思うし

1週間と言うのも早く、勝己くんが試験に行ってる間に結果が届いた

なんか小さな丸いものがコロンッと転がると、ブゥンと何かが現れた

《はい、結果発表ね》

『相澤先生』

《筆記試験は満点、合格ライン超えてる》

『はい』

筆記が良くても実技試験が悪ければ確実に落ちる

《実技試験も高得点だ。合格、春から雄英に通学だ》

相澤先生の言葉から渡された「合格」と言う言葉

『いよっしゃァ!!!』

女っ気のない声を出した途端、相澤先生は《ただし》とギロリと睨んだ

《ばか騒ぎしたら、除籍だ》

『え、理不尽』

その後、すぐに光己さんと勝さんに報告に行けば泣いて喜んでくれた

勝己くんにも言えば、「当たり前だわ」と鼻で笑われた

昔の可愛らしいキミはどこへ行ったんだ

出久くんに電話で報告すると、「よがっだねぇぇぇぇ!!!」と大きな声で泣いていた

そうそう、彼“個性”が出たんだって

オールマイトと同じような超パワー

焦凍にも言えば、「俺も受かったぞ」って微笑んでた

世の女子たちよ、これがイケメンだ

そして、春！

「勝己！レンちゃん！ティッシュ持った!?」

「うっせぇ」

『はい！』

ローファーを履いている勝己くんと、動きやすい靴を履く私

「レンちゃん」

『はい？』

「頑張ってね」

『…！』

“頑張ってね、レンちゃん！”

“はい！”

マキノさんの言葉が蘇った

『はい！』

これから始まる、私の第2の人生

向こうに戻るまで、ここで力をつけるんだ