現海賊は現在ヒーロー科 (ページ29)

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電車に揺られ、雄英高校へ

毎年300を超える倍率の正体は、一般入試定員36名、18人ずつのなんと2クラスしかない

後の4人は、推薦で合計20人ずつ

つまり、このヒーロー科に通えるのは合計40人しかいないのだ

『ドアでか』

「バリアフリーなだけだろ」

私たちは揃ってA組

中に入れば、知らぬ顔がぞろぞろといた

出席番号順で私は…前から2列目ぐらいだった

「お、俺の前の席の子？」

『そうみたいだね』

「俺、上鳴電気!! ねぇ、放課後お茶しない？」

『悪いけど、そんな時間ないんだよね』

「えぇ～」

荷物を整理していると、「レン」と現れた紅白頭

『あれ、焦凍も同じクラスだったの？』

「みたいだな」

色々と面倒なことになりそうな予感がしてる

「机に足をかけるな！
雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!?」

「思わねーよ、てめーどこ中だよ。端役が！」

「ボ…俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」

「聡明～～～～!? くそエリートじゃねぇか、ブッ殺し甲斐がありそうだな」

「キミひどいな、本当にヒーロー志望か!?」

『それが彼の性格だ』

「知り合いなのか？」

『同じ家に住んでるから』

「詳しく聞かせてもらっていいか」

『いや、居候』

と、ドアの方にモサッと何かが動いた

『出久くん!!』

「レンちゃん！」

ドアの方に駆け寄れば「よかったあ」と大きく安心する出久くんがいた

「知らない人ばかりだし、ツートップはいるし…どうしようかと思ってたんだ…」

『うん。また1年間勝己くんとだもんね』

と、私と出久くんのところに来た飯田くん

「俺は私立聡明中学の……」

「聞いてたよ！あ…っと、僕、緑谷よろしく飯田くん…」

「緑谷くん…キミは、あの実技試験の構造(・・)に気づいていたのだな。
俺は気づけなかった…!! キミを見誤っていたよ!! 悔しいが、キミの方が上手だったようだ！」

『え、何が？』

「レンちゃん、試験受けてないの？」

『特別試験受けてた』

と、後ろから「あ！そのモサモサ頭は!!」と声がした

「地味めの!!

プレゼント・マイクの言ってた通り、受かったんだね!!
そりゃそうだ!! パンチ凄かったもん!!」

「いや！あのっ…！本っ当、あなたの直談判のおかげで…僕は…その……」