現海賊は現在ヒーロー科 (ページ27)

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まァ、聞く人聞く人には英語だったり日本語だったり、その人の出身地の言語だった

だから、普通に話しても出久くんや勝己くんたちに通じるというわけである

便利だね、英語

と、それはいいとして

『出久くん、出久くん』

「…………ぁ、れ？」

『寝てない？』

「あ、ごめんね!!!」

バサバサとノートや教科書がテーブルから雪崩れ落ちた

『疲れてるなら、少し寝る？』

「ううん!!!」

『！』

「僕だって、雄英に目指すんだ!!! 立ち止まってなんかいられないよ!!!」

出久くんは、本気で雄英を目指している

『なら、スパルタでいくよ!!!』

「ほ、ほどほどに……」

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今日は私の受験日

特別推薦で必要なものは、筆記試験と実技試験

筆記試験については、難なくクリア

「“個性”で必要なものは使っていいからね」

校長先生がそう言って、「頑張ってね」と言う

凝山の体操服に着替え、鉄パイプを手にして演習場に出た

「はい、来たね」

『……』

誰さん？

「俺は相澤、お前の実技試験監督だ」

『あ、はい』

相澤先生ね、ルフィがいたらなんて名前になるんだろう

「準備はいいか？」

『え？』

「実技試験さっさとやるぞ」

『あ、ちょっと待ってください』

髪の毛を強く縛り直し、パンッ！と手を叩く

『よしっ!!!』

「んじゃ、行ってこい」

目の前の大きな扉が開き、鉄パイプを抜いて中に入った

ガコンッと扉が閉まると、「制限時間は30分」と上から声がした

「合格ラインは30分以内に敵を倒すこと。次々と出てくるからな」

以上、と相澤先生が言い終わると前を見る

どうやら市街地のようだ

テクテクと歩いていくと、ズゥンと地響きが響いた

『デカ』

モリアよりも小さい気がするから、何とも言えないけど、まァでかい

『やるか』

ガキィンと拳に覇気をまとい、地面を思い切り蹴った

その巨体なら、速さには対応できないはず

力を込め、敵を吹っ飛ばす

たった1発の拳で、瓦礫の山となった敵

それらを30分間ただぶっ壊していくだけになった