殺し屋のバレー II 【男主】

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ー部活ー






部活時、跳ね返ってきたボールを何度も壁打ちして乱さないようにコントロールする練習をしていると、武田先生が体育館に入ってきた









「みんな、今年もやるんだよね!? ゴールデンウィーク合宿!!」

「はい。まだまだ練習足りないですから」

「それでね…ゴールデンウィーク最終日、練習試合組めました!!」









え、すごい…
練習試合組めるなんて…どこも練習で明け暮れてると思ってたのに…









「あ、相手は…!?」

「東京の古豪」

『え？』

「「音駒高校」」

『……………月島、俺の耳はおかしくなったのかな
今音駒って言ったか？』

「そう言ってたけど？キミの耳おかしいの？」

『………………音駒…通称“ネコ”…
実力が近くて相性も良かったから、遠出する価値があるくらいの練習試合ができたって…言ってたなぁ』

「言ってたって、誰から聞いたの？」

『トモダチ』









確か…練習試合があると、近所の人は見に行ってたって言ってたな…
確か、勝負名は









「“猫対烏！ゴミ捨て場の決戦！”つって」

「それ本当に名勝負だったんですか」

『あの、なんで音駒と？』

「うん、詳しいことはまた後で話すけど…音駒高校っていう好敵手の存在を聞いてどうしても因縁の再戦をやりたかったんだ」

『……音駒か…』

「キミ、何かあるの？音駒に」

『…まあ、あるよ…』

「へぇ…？推薦とか来てたわけ？」

『来てたよ。中1の時から』

「は!?」

『けど、俺はここでバレーがしたいからって断った』









…懐かしいなぁ…また一緒にバレーできるんだ…
楽しみで仕方ないや









「せっかくの練習試合、無駄にしないように練習も合宿も気合入れんぞ!!」

「「オース!!」」

「東京かああ…！
シティボーイめええ…けちょんけちょんにしてやるんだぜええ…！」

「シティボーイって」

『東京も郊外は田舎とおんなじですけどね…』









田中さん、東京は確かに大都市だけど、郊外は田舎みたいですよ…俺がいた椚ヶ丘はそりゃ山あったし









『あ、律』

《はい！》

『前原からのメッセージ、なんて書いてあったっけ』

《えーと…》

「暁〜、レシーブ教えて〜！」

『あ…うん。律、また後でにするよ』

《はい、わかりました！》

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